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肌の奥深くまで働きかけるケアに比べ、肌表面の角層ケアは地味め。
でも実は肌の見た目にダイレクトに影響し、肌老化にも密接に関わっています!
夏枯れが気になる今こそ、手厚くお手入れをしていきましょう。
今回はVOCEに掲載されている美肌と角層の関係性について紹介します。
角層の状態でこんなに見た目が変わる!
皮膚科医の友利新先生によると、角層が整うだけで、見た目がかなり改善するといいます。
上の画像の右は角層が乱れた肌。
顔色がくすんで、赤みや色ムラがあり、不均一な印象を受けます。
小ジワや毛穴が目立ちやすく、触れると肌がゴワゴワ硬く、ザラつきも発生。
そして左の画像は角層が整った肌。
肌の色が明るく、赤みや色ムラが抑えられた均一な状態。
キメが整っていて毛穴が目立たず、小ジワもなくなめらかで触るとしなやか。
くすみやゴワつき、ニキビ、赤みなど少しでも肌悩みがあるなら、角層が乱れている可能性があります。
では、肌の見た目が変わる理想の角層とはどんな角層なのでしょうか?
肌の見た目が変わる理想の角層
(1)角層細胞が均一に配列している
ポーラ化成研究所 製品設計開発部 エビデンスセンター研究員の原田靖子さんによると
美しい多面体の各層細胞が凝集したり、重なり合うのではなく、
ひとつひとつキレイに並んだ状態で層をつくり、それが10~20層重なっているのが理想的。
また層と層の間には隙間があって、ふんわりと立ち上がっていることも大事なポイントだそう。
(2)各層細胞が成熟し、キレイな形になっている
友利先生コメント
「表皮と真皮の間にある基底層から生まれた細胞は、成長しながら肌の再表面に向かって押し上げられ、約4週間後には成熟して最終形態である角層(角質)細胞に。
成熟した角層細胞には硬い外壁があり、ケルビン14面体という美しい多面体で、大きさも均一に揃っています」
(3)細胞間脂質が密に詰まっている
友利先生コメント
「角層細胞へと成熟する過程でセラミドなどの細胞間脂質を生成。この細胞間脂質と水の分子がくっついて層を成すラメラ構造を形成し、レンガのように並んだ角層細胞の隙間を埋めるセメント的な働きをして接着。外的刺激や内からの水分を通しません」
(4)角層細胞が正常なタイミングで剥離される
原田さんコメント
「役目を終えた角層細胞は、タンパク質を分解する酵素によって接着部分がチョキチョキと切られて、自然と剥がれていきます。これにより、角層は常に10~20層という理想的な厚みをキープできます」
本誌では角層ケアについてさらに詳しく掲載されています。
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