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BTSは米の音楽シーンに歴史を刻んだアジア人初のグループになりました。
それはなぜ果たされたのでしょうか。
サンデー毎日では、7人の誰もが個性や才能を発揮できる関係性を作り、
男らしさの枠組みを変えたその魅力、ダンスと歌で世界の人々の心を救った軌跡を解剖しています。
BTSが常に発する等身大の声
2018年、国連本部。
ユニセフはBTSと『LOVE MYSELF(私自身を愛そう)』キャンペーンを展開しました。
リーダーのRMが「出身や肌の色、ジェンダーに関係なく誰もが自分を愛し、自分の声をあげよう」と呼びかけました。
その普遍的メッセージは一編の詩のように美しく、率直で力強く、世界の人々の心を揺さぶりました。
著書『BTSを哲学する』の翻訳家・桑畑優香さんはこのように語ります。
「BTSは欧米の大都市ではなく、東アジアの韓国の地方都市出身です。その姿が世界中の子どもたちに希望を与えると考えられた。また彼らが常に発する等身大の声が、ユニセフの目指すものと重なったのでしょう」
プロデューサーが語るBTS
「成長という価値を大切にしてきました」
事務所ハイブの代表であり、BTSの音楽プロデューサーであるパン・シヒョク氏は韓国のテレビ番組『明見萬里』でこう話します。
「BTSは成長という価値を大切にしてきました。アーティストとしての成長、社会構成員としての成長です。夢見る平凡な学生がアイドルデビューし、夢とは異なる現実に挫折もし、スターになる過程を経て、彼らの率直な悩みが音楽に込められました。彼らの内面のメッセージが同世代のファンの心に届いたのです」
BTSはメンバーが作詞を手掛けます。
親との確執や葛藤、社会的差別や偏見への反抗、アイデンティティーの喪失と確立。
そこに世界中の若者たちが自身の姿を重ねて『ARMY』と呼ばれるファンの輪が草の根的に広がっていきました。
本誌では世界で人気のあるBTSの15億回再生されたMVの映像美や世界を救う歌、ダンスの魅力など
彼らの人間性と共に紹介しています。
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