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いくつもの時代を経て今もなお継承されている日本の伝統には、生き残りの知恵が詰まっています。
VOGUE JAPANでは、伝統の原点とも言える京都から世界に目を向けつつ、
新しい未来を開拓した老舗を紹介しています。
京提灯の老舗『小嶋庵』

200年続く京提灯の伝統技を
リモートワークとクラウドファンディングで未来と仲間に繋げる
江戸時代から続く京提灯の老舗、小嶋商店。
長男の小嶋俊さんは京丹後に移住し、新工房『小嶋庵』でリモートワークを始め、
今後はワークショップや初の小売りも行うといいます。
移住の理由を「海の景色に一目惚れ。子どもも気軽に遊べる居心地のいい工房を作りたくて」と小嶋さんは話します。
京提灯は、竹割り、紙貼り、絵入れといった工程を手作業で行います。
小嶋さんは竹割り担当で、今は市内の工房と竹を送り合っています。
家業に入ったのは18歳のとき。
年を重ねるにつれ「下請け仕事だけでなく新しいことをしたい」ともがいていました。
転機が訪れたのは2015年、パスザバトン京都祇園店のオープニング。
インテリアとして提灯を販売し、脚光を浴び、「自信に繋がりました」と小嶋さん。
その後、ブランドや海外にも縁ができ、親友も家業に加わり、アクセルを踏んだ瞬間、コロナですべてがキャンセルに。
そんなときに再訪した京丹後の海で
「売り上げが落ちるのは当たり前で潰れへんだけラッキーや。今しかない」と工房開きを決意。
クラウドファンディングで開業資金を集めました。
小嶋庵は、現代だからこそ叶う、発展的な分業の姿。
「弟の諒と親友、親父がドーンと構えてくれているから、現場が違っても続けられる。結局、人に恵まれているんです」
と感謝の念を忘れらません。
時代を取り入れ発展することで伝統工芸を未来へと繋いでいきます。
本誌では京都の伝統的な酒造や織物業などが紹介されています。
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