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毎年、冬の気配とともに街角のディスプレーや家々の玄関に飾られるリース。
木々や葉を輪につなぎ、配色や花材のバランスを捉えながら
一つひとつの作品を粛々と形作っていく作業そのものが、店主の祈りのようにも思えます。
今回はフローリストで掲載されている、
個性あふれるクリスマスリースとそれぞれの花店が制作に込めた思いを紹介します。
『冬のぬくもり』
製作者:安藤菱麻
お店:La plantule(東京都東久留米市)
リースを作る際は『丁寧であること、バランスがよいこと』を気に配っているというLa plantuleの安藤菱麻さん。
クリスマスからウインターシーズンを通して飾れるようにと制作されたリースは、
コットンフラワーを使い、親しみやすいアンティークホワイトでまとめました。
『深い森のWhite Christmas』
製作者:下山里奈
お店:La motagne(埼玉県入間市)
男性的でシンプルな作品が好きというLa motagneの下山里奈さん。
躍動感のあるリースは、平面的にならないよう、キウイヅルやコニファーを使い立体的に仕上げられています。
所々に配置されたコットンフラワーやネコヤナギは雪の降る森の景色を思わせます。
『大人の遊び心』
製作者:michiko
お店:michiko
ワインやキャンドルが似合う空間をイメージして、ホワイトやグレーといったシックな色味でまとめています。
リースのなかに試験管を組み込み、クリスマスまでさまざまな生花を入れて楽しむことができる
アドベント風の仕掛けが施されています。
『心はずむクリスマスカラー』
製作者:山口真帆
お店:BROWNS(埼玉県加須市)
実ものや葉物を入れ、この季節らしいグラデーションカラーを用いたドライリース。
花材が時計回りに見えるよう、葉のうねりや花の曲がりなどを活かして入れ込み、
ナチュラルな雰囲気に仕上げました。
小さな花束を作って配置しているため、気分や季節で花を入れ替えられます。
どれも個性的かつ美しいリースばかりですね。
本誌では他にも花店の方々のリース作品が紹介されています。
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