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野菜や肉を丸ごとシンプルに蒸す。
この手軽さは今までの蒸し物のイメージにはなかったもの。
素材のうま味を存分に味わえて、自由自在に味の変化を楽しめます。
「こんなに簡単でいいの?」と思う料理研究家のウー・ウェンさんの蒸しレシピをぜひお試しください。
素材のおいしさを引き出す蒸し料理をもっと身近に!
「さまざまな調理法の中で、最も素材のおいしさを引き出せるのが蒸し料理です。素材にストレスを与えず、うま味も栄養も逃しません。
蒸している間は手間がかからないから他の作業ができるし、油汚れもないからラクですね。時間がたってもおいしく食べられて、いいことずくめなのです」
特におすすめなのは野菜蒸し。
中国では体温より低いものを体に入れないという考え方があるので、
夏でもトマトなど、ごく一部の野菜を除いて生野菜はあまり食べません。
野菜を蒸して食べるのは“体によい水分をとる”ためです。
体を冷やすことなく、野菜のもつ栄養のある水分をとることができるので胃腸にも負担がかかりません。
「肉は蒸すとうま味が閉じ込められて、しっとりジューシーに。脂も落ちるので、ヘルシーになります。少しまとめて蒸しておけば、保存もできるので、いろいろな味で楽しむことができますね」
丸ごと蒸しなす《タレ3種》
《材料》
なす
・タレA
粗塩、ごま脂、香菜
・タレB
練りごま、しょうゆ、黒酢、みょうが(小口切り)
・タレC
粗塩、バルサミコ酢、オリーブオイル、粗びきこしょう、バジル(千切り)
細かい分量はこちらからご覧いただけます。
《作り方》
(1)なすはヘタをとってピーラーで皮を薄めにむき、さっと洗います
(2)1をせいろに並べ、蒸気の上がった鍋にのせて蓋をし、強火で2分、弱火で5分蒸します。
火を止めてそのまま10分おきます。
(3)タレA~Cは香菜、みょうが、バジル以外の材料をそれぞれ混ぜあわせます。
2のなす適量を器に盛り、好みのタレをかけ、香味野菜をのせます。
蒸しなすは余ったら冷蔵庫で2日間ほど保存できます。
本誌では他にも美味しい蒸し料理レシピを紹介しています。
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