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日本で最も有名な『とちおとめ』が生まれた栃木県、最強ブランド『あまおう』を擁する福岡県。
そんな”いちご大国”とは無縁のような奈良県で、
奈良ブランドを含めた8品種ものいちごをつくる孤高のいちご農家がいます。
「自分の家の子も、よその家の子も食べるから」
化学肥料や、化学農薬に頼らず育てて、一番おいしい完熟で摘み取る…
その味わいは、食のプロたちを驚愕させています。
今回はdancyuで紹介されているニッポン美味紀行から、奈良のいちご『古都華』をつくる農家をピックアップします。
太陽の光の下で完熟したものだけを
ヘタの付け根まで艶々のルビー色。
『古都華』は2011年に品種登録された奈良のオリジナル品種で、
栽培が奈良県内に限られるため、県外にあまり多くは流通していません。
甘味に負けない酸味を持ち、淡い紅色の果肉は硬めで、香りまで豊か。
長所ばかりを併せ持つ、ハイスペックないちごです。
このいちごを作り出したのが、化学肥料や化学農薬に頼らずに孤高のいちごづくりを続けてきた、青木実さん。
おいしさを最優先に、苦労の多い土耕栽培を迷わず選択したそう。
いちごの病害やウイルスを最小限に抑えるため、
ハウス内に入ることを許されているのは実さん本人と妻のひとみさんだけだといいます。
天敵農法でいちごを守る!
いちご栽培における最大の戦いは、病気と害虫。
青木さんは、アブラムシ(害虫)を食べてくれるテントウムシなど、益虫をハウスに放つ『天敵農法』を取り入れました。
いちごの葉には、害虫となるダニよりもさらに繊細な益虫が入ったバッグが掛けてあります。
天井から吊るしたカプセルには、病原菌予防のための硫黄も。
朝と昼でも違う、いちご摘み
いちごを摘むのは、午前中の太陽の光とともに。
「自分が快適な環境なら、いちごも快適かなと思って」
まずは指の間に実を挟んで太陽の光に照らし、真っ赤に熟しているかどうかを確認。
満足のいく色づきなら、くるりと捻り上げて茎から外す。
全体的に色づいていても、赤みが不十分なら即却下。
宝石を鑑定するような収穫作業です。
集中力と根気が必要な梱包作業
収穫後に待っているのが、いちごの梱包作業。
17時の集荷まで、ひとみさん指揮の下、懸命なパック詰めが行われます。
一見、くぼみ付きのトレーにのせていくだけのように見えますが、
少しの擦れでも傷がつく、太り方も背丈も違う完熟したいちごを、
隣同士で触れないように、かつ、ぴったり固定される向きに圧迫せずに収める作業は、
立体パズルを完成させるような集中力と根気が必要です。
厳しい梱包作業に漏れたいちごは、ミキサーで贅沢なジュースに。
水を一滴も加えないピュレのようなジュースは、いちごを食べているかのようです。
本誌では、青木さんの作るいちごの品種紹介や
青木さんのいちごに惚れ込んだスイーツ店のプロたちが語るいちごについても掲載されています。
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