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「効率化をがんばっても、自分の時間は増えないまま」
「生産性向上のためだというけど、なぜか仕事が増えている」
「がんばればがんばるほど、ツラくなる」
そう思ったことがある人は、新しい時間常識を取り入れてみませんか?
PRESIDENTにて紹介されている間違いだらけの『時間術』について紹介します。
なぜ『自分の時間は』増えないのか
東京大学大学院総合文化研究科准教授の斎藤幸平氏がまとめています。
週15時間労働で済むはずだったのに
今から約100年前、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、
「2030年には、技術の進歩によって生産性が向上し、人々は週15時間程度の労働をすれば済むようになるだろう」
という未来を予測しました。
ケインズが見た未来まで7年と迫った2023年の今日、技術は遥かに進み生産性も格段に向上しましたが
人々は長時間労働に疲れ、時間に追われる日々を過ごしています。
しかも、その長時間労働が豊かな生活をもたらしてくれる実感がまったくありません。
それどころか、経済活動に寄付するほど地球環境を破壊しているのではないかという、
絶望的な現実に直面しています。
これは近代の巨大な『パラドックス(逆説)』です。
資本主義が抱えるこうした矛盾に気づいた人たちが、増えてきた実感があります。
著書『人新世の「資本論」』や『限りある時間の使い方』といった、
資本主義や効率主義を真っ向から批判する本が異例のベストセラーになっているのも、
そうした証左だと思います。
欧米の若者は資本主義に批判的
欧米においては、ミレニアル世代(1981~1990年半ば生まれ)や
Z世代(1990年半ば~2000年代生まれ)が、資本主義に批判的です。
彼らは新自由主義が規制緩和や民主化を推し進めてきた結果、格差や環境破壊が一層深刻化し、
その尻ぬぐいをさせられる世代です。
日本でもそうした傾向が見られます。
ただ、“気づきを得た人たち”の行動が、今のところ社会を変えるに至っていないのは残念です。
そういう人たちが今向かっているのは、マインドフルネスであったり、エコロジーに配慮した暮らしであったり、
オーガニックな生活であったりと、いずれもマインドセットが「個」にとどまっています。
しかし、マインドセットが「個」にとどまるかぎり何も変わりません。
人生の貴重な時間は刻々と失われていきます。
むしろ、それで何かを「やったつもり」になって、かえって状況を悪化させている可能性もあります。
私はいろいろなところで「SDGsは“大衆のアヘン”である」と言っています。
マイボトルを持ち歩くことやハイブリットカーに乗ることが
「私は地球温暖化対策に貢献しているんだ」という精神的な免罪符となって、
真に必要とされる実効性のあるアクションを起こさなくなってしまう。
週末のヨガ教室に行く時間を捻出するためにスマホで動画を倍速で見て、
地球に優しいオーガニックな食事のために食材を遠方から航空便で取り寄せていては本末転倒です。
目の前のことしか考えられなくなっているのも、そもそも個が忙しすぎるせいでしょう。
スキマ時間でしか趣味を持てないから、SNSのように目の前の快楽を追い求めることになってしまうのです。
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