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50代を超えると健康の悩みは尽きません。
世は健康食ブームですが、良かれと実践していた食事法や健康食品でカラダに害が及んでいたとしたら…。
SPA!では、最新研究で導き出された食の新常識を総ざらいするとともに、健康寿命を伸ばす最強の食事術をリサーチ。
120歳まで長生きするカラダを手に入れましょう!
低カロリー食品は太りやすくカラダに悪い
昼は唐揚げ弁当が◎!?
肥満はあらゆる生活習慣病の元凶。
人間ドックのたびにダイエットに励み、食生活の改善を試みる……。
そのなかでこんにゃく、春雨などで主食を代用する低カロリー食品にたどり着く方も多いですが、
「かえって太りやすくなる」と警鐘を鳴らすのはボディーワーカーの森拓郎氏です。
「カロリーが低いということは、代謝に必要不可欠な栄養素も少ないということ。低カロリー食品ばかり取ると、基礎代謝量や活動代謝量が落ちて脂肪を燃焼できなくなり、どんどん太りやすいカラダになってしまう“肥満スパイラル”に陥るのです」
過剰な摂取はもちろんNGですが、特に中高年は加齢とともに落ちていく代謝量を上げて
肥満を解消するために糖質の適量摂取が必要不可欠です。
「糖質制限ブームの影響で『糖質=肥満の元凶』と思っている人が多いですが、糖質制限だけでは体重が落ちても減ったのは筋肉だけ。脂肪はそのまま、なんてこともザラです。代謝を上げる糖質を適量取ったうえで、筋肉や臓器の材料となるタンパク質、ホルモンや細胞膜の材料になる脂質をバランスよく取ることがどんなダイエットよりも重要」
例えばランチに『春雨ヌードル』と『唐揚げ弁当』のどちらかを食べるとしたら
栄養スカスカの低カロリー食より代謝アップに欠かせない動物性タンパク質が豊富に含まれた
唐揚げ弁当を食べたほうがいいとのこと。
肥満対策で必要なのは、カロリーを抜くことではなく、代謝に必要な栄養素でカラダを満たすことなのです。
1日2回の普通盛りより
3食小盛りごはんが肥満ホルモンを抑える
糖質は“取る量”のみならず“取り方”も重要です。
「食事で糖を取ると血糖値が上がります。すると体は血糖値を下げるため、すい臓から“肥満ホルモン”と悪名高いインスリンを分泌。インスリンの働きにより肝臓や筋肉に血糖を取り込ませて、血糖値を下げようとします。しかし、肝臓と筋肉に貯められる糖質にも上限があるため、余った血糖はインスリンによって中性脂肪として脂肪細胞に溜め込まれてしまう。これが肥満の原因となるのです」
糖質制限に励む人は「昼食だけ炭水化物OK」などと取る回数に制限をかけているケースが多い。
しかし、そこで大量の糖質を取ると血糖値が急上昇するとともに、
インスリンも大量に分泌されて脂肪がつきやすくなってしまいます。
さらに恐ろしいのが、こうした血糖値の乱高下が血管を傷つけ、
動脈硬化や糖尿病、がん、脳梗塞のリスクまで高めてしまうことです。
「つまり重要なのは血糖値をできるだけ一定に保つこと。
1日2回の普通盛りごはんと1日3回の小盛りご飯ではトータルでのカロリーや糖質の摂取量に大差ありませんが、小盛りできっちり3食取って血糖値の乱高下を抑えた方が、肥満対策としても生活習慣病予防としても最適解なのです」
本誌では他にも『120歳まで生きる食の新常識』が紹介されています!
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