【川と地下水が豊かな水の都】夏を感じる京都・水辺めぐりの旅

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三方を山に囲まれる京都は、川と地下水が豊かな水の都。

暑い夏だからこそ、水がもたらす涼のありがたみを体感できます。

 

週刊ポストでは千年の都で古の夏を味わい方を紹介しています。

京都・宇治市出身の女優・中村静香さんと共に夏の京都を楽しみましょう!

 

清めの川が流れる京都最古の二社

 

 

中村静香さんのコメント

 

「京都の夏は暑いとよく言われますが、涼やかな清流や池が多く、ちょっと足を踏み入れると清涼な空間に出合えるスポットがたくさんあるんですよ」

 

京都最古の神社とされる『上賀茂神社』と『下鴨神社』の広大な境内にも、
いくつもの川が流れ、緑も豊かで心身がリフレッシュします。

風雅な建物や神事、伝統行事に触れられるのも楽しいところです。

 

上賀茂神社(賀茂別雷神社)

 

677年に造営。

祭器を清める御物忌(おものい)川と人を清める御手洗川が合流して『ならの小川』となります。

 

下鴨神社(賀茂御姐神社)

 

上賀茂神社と同じく、古代氏族・賀茂氏の氏神を祀っています。

楼門は国指定の重要文化財。

 

御手洗祭

 

7月21日から30日まで。

土用の丑の日前後に御手洗池の清水に足をつけて献灯し、
無病息災を祈る『足つけ神事』(御手洗祭)は、京都の夏の風物詩。

 

賀茂みたらし茶屋

 

下鴨神社前に位置し、名物『みたらし団子』を楽しめます。

大正11(1922)年創業の老舗。

「みたらし 3本付き」(お茶付き)は500円(2023年7月時点)。

 

千年の古都に息づく水の文化

 

 

1200年以上の歴史を誇る都には、古から水の文化が息づき、人々の食や暮らしも支えてきました。

 

中村さんは胸を張ってこうコメント。

「清流や湧水に恵まれ、水路も発展してきた京都は水が美味しいので、水を使う料理も日本酒も野菜も全部美味しいんです」

 

京の家庭の味を楽しめる『おばんざい』の店を訪れた中村さんは、
使われている生麩や京野菜など多彩な食材、だしを活かした優しい味付けに興味津々の様子でした。

 

あおい

 

京都の旬の食材を使い、女将と女性スタッフが手作りする『創作おばんざい』が大人気!

 

京極かねよ

 

明治末期創業の鰻料理店。

名物『きんし丼(並)』(2800円 ※2023年7月時点)は
お椀からはみ出る京風卵焼きの下に江戸風焼き鰻が鎮座しています。

 

南禅寺

 

日本三大門に数えられる三門は国指定重要文化財。

境内には、明治時代に琵琶湖から京都市内へ引いた水路があり、
水路閣と呼ばれる赤煉瓦の水道橋の上には水が流れています。

 

鴨川

 

鴨川の河畔は、夏は夕涼みの人で賑わいます。

 

「加茂川と高野川が合流して鴨川になる地点の『鴨川デルタ』には子どもの頃、家族とよく行きました」

 


 

 

本誌ではさらに夏に行きたい京都の名スポットが紹介されています。

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