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がたんごとん、電車に揺られ、両手いっぱいのパンを抱える帰り道。
明日が来るのが楽しみになりますよね。
地元の人からも、電車が好きな人からも愛される世田谷線。
三軒茶屋駅から下高井戸駅まで約18分のこぢんまりとした路線です。
この路線の近所には、かわいらしい・美味しいパン屋さんがたっぷりあります。
OZmagazineでは、世田谷線のパンを特集。
この特集を読むだけでなんだかパンの香りが漂ってくる気がします。
世田谷がパンの町ってほんと?
OZmagazineが世田谷線パン特集を作った3つの理由があります。
(1)日本最大のパンイベント『世田谷パン祭り』が
開かれるパンの町だから
2011年にはじまった『世田谷パン祭り』は、年に一度、
全国各地からたくさんのパン屋さんが集まる日本最大級のイベント。
過去には最大5万人動員したこともあり、『世田谷×パン』のイメージを持っている方も多いのでは。
(2)老舗から新店まで多種多様なパン屋さんがいっぱいだから
1980年代後半、今も続く人気パン屋さんがオープンしたのをきっかけに、世田谷にパン屋さんが増加。
日本人にはややなじみの薄い“ハード系”も親しまれるなど、豊かな風土が育まれました。
(3)電車でパンさんぽ!お店を巡りやすい『東急世田谷線』があるから
東急世田谷線は、三軒茶屋駅から下高井戸駅まで10の駅を結ぶちょっぴりレトロな路面電車。
端から端までにかかる時間は約18分で、一日乗車券を使えば乗り降りも自由だから
気になるパン屋さんを巡り歩くのにぴったり。
ふんわり丸い食パンが運ぶ“よきパン”の香り
『YOKIPAN』
おやつに食事に大活躍、優しい味のパン屋さん
オムレツみたいなたまごトーストにウインナーがいっぱいのったピザ、笑顔のクリームをのせたフレンチトーストなど
見た目もフレーバーも心をそそられる丸いパンがずらり。
『YOKIPAN』は今年6月に誕生したばかりの小さなパン屋さん。
店主の西村さんは滋賀県長浜で70年以上続く老舗パン屋さんの出身で、
長浜で腕を磨き、奥様の実家がある世田谷で店を開きました。
「まるい食パンは滋賀でも専門店を開いていましたが、世田谷ではさらにブラッシュアップ。小麦に水分をしっかり含ませる製法で、翌日になってもパサつきません」
ふんわりやわらかくほのかに甘い食パンは、どこか懐かしさを感じます。
丸い型だと焼き時間が短いので、耳が薄く、耳ごと分厚くカットしてもさくっと軽く食べ終えてしまうほど。
とてもやわらかく繊細なパンなので、焼きあがってすぐは型から出せず、作るのにデリケートな手間がかかるそう。
「焼くパンをまるい食パンとコッペパンの2本にしぼっているから、手間をかけたパンが作れるんです」
朝食やおやつ、夜食にもちょうどいいサイズ感。
派手さはないけれど食べてほっとする、いつも近くにいてほしいパンが揃っています。
楽しいときこそ食べたいハッピーなドーナツ
『WARU WARU DONUT』
体にいい素材を使ったちょっとワルなおやつ
お花の形のかわいいドーナツに、ゴロゴロッとチョコをまぶしたドーナツなど、
元気が出るイエローカラーの『WARU WARU DONUT』の店内に並ぶのは、
彩り、形など工夫をこらしたものばかり。
見た目はとても甘そうだけれど実は甘さ控えめで、
体に優しいオーガニックな素材を使っているというからちょっと驚き。
北海道産の小麦をペースに牛乳と卵をたっぷり使った贅沢な生地は、
36時間低温発酵させることでふんわりもっちり感が長く続く持続。
手間はかかりますが、型を使わない成型でよりふんわり感を引き出しているそう。
昔ながらの製法で絞った熊本県産の純なたね油で揚げるから、
生地の味を邪魔せずストレートに伝わって、胸やけも一切なし。
店主の長見さんはこう話します。
「体によければ何度食べても安心です。ただヘルシーなだけではなく、チョコやクリームたっぷりでちょっとした背徳感をプラス。少しワル(WARU WARU)な感じが自分を甘やかしたいときにぴったり。
映画を観ながら深夜のおやつに、さんぽの途中にスキップしたくなったときに、ハッピーな気分をもっと上げてくれるアイテムとして食べてもらえば嬉しい」
買った人ももらった人も幸せになれるドーナツは、ふんわり感も幸福感も長く続いてくれます。
本誌では他にも世田谷線付近のパン屋さんを大特集しています!
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