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「過去最高のWWDCになる」とティム・クックCEOが事前に予告しただけのことはあり、
空間コンピュータとうたう『Apple Vision Pro』の発売が世界中で話題となりました。
ですが、アップルの目指すところは、こうしたデバイスの領域だけにとどまりません。
気になるアップル発の生成AIの行方、米国で年利4.15%で開始した金融サービス『アップル銀行』の日本上陸、
開発の噂だけが先行する『Apple car』……。
今回DIMEでは、『WWDC2023』で発売された内容をあらためて、各界の識者が検証。
アップルが見据える“数年先の近未来”を考察しています。
その中から、『Apple Vison Pro』が見せる無限大の可能性についてピックアップします。
『Apple Vison Pro』が見せる無限大の可能性
『Apple Vison Pro』を実体験したフリーライター・ジャーナリストの西田宗千佳さんと、
VR/AR専門メディア代表の久保田瞬さんが最新デバイスの可能性を語り合っています。
空間コンピューター『Apple Vison Pro』が超デジタルな日常の未来へ導く
編集部:スマホ以来では!?というほど、世界中に注目されるデバイスが発表されました。実機を体験した西田さんはどこにすごさを感じましたか?
西田:『Apple Vison Pro』は、現実の風景から先生した映像にコンテンツを映し出すのですが、装着して2分ぐらいたつと、肉眼で見ているかのように感じるタイミングがくるんですね。ほぼほぼ”見たまま”なんですよ。ここが圧倒的にすごいと感じた部分です。
久保田:海外メディアを含め、一様に『Apple Vison Pro』は高評価ですよね。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)でここまで賞賛されたケースは記憶にないですね。
西田:もちろん、肉眼で見たものと100%同じとは言いません。解像度は低いし、色も少し薄い印象です。でも、今まで様々なHMDを試してきたものの目線でいうと、HMDを装着したまま生活することに、ここまでリアリティーを感じたのは初めてでしたね。
つけていることに違和感や不自然さがなく、改造に歪みもないので、装着しながら歩いても机にぶつかるようなことはない。ものすごく当たり前のことなのですが、その“当たり前”が、ほとんどのミックスドリアリティーではできなかったと思います。
自分が見ている世界に映像を投影できるのが
『空間コンピューター』
編集部:アップルでは、『Apple Vison Pro』をVRではなく、『空間コンピューター』と呼んでいます。
西田:私たちは現在、スマホやテレビ、PCモニターといった板状のディスプレイの枠の中だけに映像を表示していますが、板の中に映像を描くのではなく、自分が見ている世界に映像を投影できるのが『空間コンピューター』です。
『Apple Vison Pro』に映し出された空間全体がディスプレイとなるので、空中や部屋の中に、文章やファイルをたくさん置けるようになります。コンピューターではなく、ディスプレイが新しくなると考えれば、より理解しやすいかもしれません。
編集部:ディスプレイがいらない時代がやってくるということでしょうか。
西田:そうともいえますね。空間の全てがディスプレイになったら、画面サイズを自由に変えられ、壁をアイデアを書くために使ったり、いろいろな資料を置いておくスペースにもできるわけです。
久保田:私のデスクには視界をふさぐ形で32インチと27インチのモニターを置いています。これと同じような使用感ならば机の上もスッキリして、作業環境が快適になりますよね。
今までVRは仕事の中でも特定のユースケースだけで使っていますが、自分の手元にあるディスプレイを見ながら、仕事をすることができるようになるかもしれないですね。
本誌では、さらに機能面やターゲットユーザーなども語られています。
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