《世界各地のペンギンたちの暮らし》南の果て、ペンギンを育む氷雪の地、豊饒の海

  • 更新日
  • 有効期限 2023.08.22

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日本で唯一のバードウォッチングマガジン『BIRDER』

今号ではペンギンを大特集!

 

極地をはじめ、世界各地で動物や自然の取材、撮影を行い、
多くの著書や写真集を発表している水口博也さんが、各地のペンギンがいる土地を取材。

 

サウスジョージア島

 

 

南米大陸の南端フエゴ島から1300km東方の南大西洋に浮かぶサウスジョージア島(イギリス領)は、
氷雪と寒風が吹きすさぶ荒涼とした景色とは対照的に、周囲の海は豊かです。

かつては捕鯨基地であったこの島には、海岸を埋め尽くすオウサマペンギン(キングペンギン)の群れや
マカロニペンギンの巨大なコロニーがあり、ナチュラリストたちのあこがれの地となりました。

 

採食から戻った親鳥が雛に給餌を行っているジェンツーペンギン親子

雛が親鳥の下嘴の付け根を小刻みにつつくと、親鳥は胃に貯めた食物を吐き出す嚥下(えんげ)行動が促され、
給餌がはじまります。

 

フォークランド諸島

 

 

サウスジョージア島と同じく南大西洋上のイギリス領の島々で、約500km離れた南米大陸との間の海は、
南極周極流から分かれたフォークランド海流が豊かな水産資源をもたらしています。

 

東フォークランド島、西フォークランド島の2つの主島と、200超の小さな島々からなる諸島内の各地に
数多くのペンギン類や海鳥たちの営巣地がありますが、
人間によって持ち込まれたネズミによる影響を受けた場所もあります。

 

サンダース島の海に面したいわばはイワトビペンギンたちがコロニーを形成しており、
求愛時は耳をつんざくような金切り声が響きます。

フォークランド諸島のイワトビペンギンは、
気候変動にともなう食物の減少によって、数年前に一時個体数が激減しました。

現在は回復傾向にあるとはいえ、予断を許さない状況です。

 

南極半島

 

 

南極大陸の一部が、南米大陸に向かって細長く突き出したかたちの南極半島は、
南極大陸の中では温暖な地域であり、南米からの地理的な近さもあって近年観光で訪れる旅行者も増えています。

それゆえに野生のペンギンを見やすい場所の一つになったともいえますが、
一方、気候変動による温暖化が地球上で最も急速に進む地域でもあり、
ペンギンたちの暮らしにもその影響は及びつつあります。

 

南極の初夏となる11月、雪に覆われていた繁殖地に地面が露出するとアデリーペンギンたちは営巣を始めます。

南極半島のアデリーペンギンは地球温暖化の影響で、この20年の間に急激に個体数を減らしました。

写真を撮った半島先端部のブラウンブラフ(背後の茶色い断崖が地名の由来)は
今どうなっているのでしょうか。

 


 

本誌では、他にも様々なペンギンたちとその生息地について紹介されています。

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