この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。
近年、さまざまなエイジングケアがうたわれています。
なかには高額なお金を払い、美容クリニックに通う方もいるでしょう。
しかし、その美容法がかえって老化を早めているかもしれません。
PRESIDENTでは、それぞれの専門家に、医学的に正しい『若返りの方法』を聞いています。
ブラッシングより内服薬が確実
神戸大学医学部附属病院美容外科 診療科長 特命准教授 原岡剛一先生が解説。
過度なブラッシングでは毛は生えない
薄毛に悩む人にとって、発毛をうたった市販品やマッサージ方法などの情報は、
喉から手が出るほどありがたく感じるものですが、
医師の立場から言うと、民間療法のほとんどは、医学的根拠が明確になっていません。
頭髪は頭皮の内側で毛根を包んでいる毛包という皮膚組織から出る『発毛シグナル』によって発毛します。
薄毛は、そのシグナルを男性ホルモンが抑制してしまうことで起きます。
そもそも、発毛をつかさどる毛包の状態によっては、今後の発毛が見込めない場合があります。
もしその状態で頭皮をブラッシングしたり叩き続けたりしても、
頭皮を無駄に傷つけるだけで、毛が生えることはありません。
薄毛は遺伝性があることも確認されています。
家族が薄毛で遺伝の可能性を心配している人は、ぜひ一度AGA(男性型脱毛症)クリニックで相談してみてください。
遺伝だと諦めるしかないかというと、そうではありません。
予防の医学はまだ確立していませんが、進行を遅らせる対策はあります。
油分や塩分を摂りすぎると薄毛になるとか、ワカメを食べると毛が生えるなどといった情報がありますが、
これらは医学的に確認されているわけではありません。
明らかに有効性が証明された方法が出てきていますから、
科学的に正しい方法で対策を行うことをおすすめします。
薄毛の治療は内服薬が主流
市販の外用剤に関しては、発毛の有効性が認められた成分が含まれる製品はありますが、
同時に、有効性が不確かな製品も存在します。
たとえば、厚生労働省が発毛効果を認めた『ミノキシジル』という成分を使った製品がある一方、
許可を得ていない成分で発毛効果をうたった製品もあります。
間違ったセルフケアで頭皮を傷つけてしまう前に、AGAクリニックなどの専門機関に相談することをお勧めします。
AGAクリニックでは、自分の薄毛のタイプと今後の治療方針を知ることができ、
治療では、内服薬を処方されることがあります。
主に『フィナステリド』と『デュタステリド』の2種類があり、脱毛の進行を防ぐ目的で処方されます。
多くの人は、半年ほどの服用で効果が出始めます。
『ミノキシジル』の内服薬は、日本で認可されていません。
これら2種類の内服薬はいずれも有効性が認められていますが、
同時に副作用が出る可能性があることを念頭におく必要があります。
AGA薬は男性の脱毛を促すDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制しますが、
DHTは男性ホルモンの生成を助ける働きもあるため、
DHTを抑制することで男性機能が低下してしまう可能性があります。
その相対危険度(実施した場合としなかった場合の可能性比率)は1.39%。
たとえると、煙草を吸う人と吸わない人のがんになるリスク(約1.5%)より少し低いか、
ほぼ同程度の比率です。
喫煙習慣も発毛によくない影響を及ぼします。
煙草を吸わない生活や栄養バランスが整った食事は、薄毛に限らず健康づくりにはよい習慣ですので、
心がけるに越したことはないでしょう。
薄毛は命に関わることではなく、また病気でもないので、必ず治さなければいけないものではありません。
副作用の可能性を加味したとしても、
治療によって自身のQOL(Quolity of life=生活の質)が高まって今後の人生が楽しくなったり、
自分に自信が持てるようになったりするなら、治療をする価値はあると思います。
本誌では、他にも美顔器の効果や、若返りにつながる入浴と入眠についてなども掲載されています。
夏の大感謝祭、開催中!
いつも、トレンドブログをお読みいただき、
またFujisan.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます!
今回Fujisan.co.jpが【夏の感謝祭】として皆さまにギフト券をご用意いたしました。
上記画像をタップしていただくと、ギフトコードを取得でき、お好きな雑誌の新規購入にご使用いただけます!
キャンペーン期間:2023年7月25日(火)から2023年8月15日(火)まで
1,000円OFFギフト券は、合計金額5,000円以上、
390円OFFギフト券は、合計金額3,900円以上のご購入でご利用いただけます。
ぜひこの機会に、気になっていた雑誌をご購入ください!
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。