夏の防災!大雨・洪水・断水への備えと対処法「トイレが流せないときどうする?」

  • 更新日
  • 有効期限 2023.10.20

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毎年、大きな被害をもたらす夏の自然災害。

自分が住む家や地域は安全か、不安に思う人も多いのではないでしょうか。

 

からだにいいことでは、いざというとき慌てないために、身近なものでできる防災テクニックを特集しています。

その中から、大雨・洪水のトラブルへの備えと断水の対処法をピックアップします。

 

夏の災害の備え&対処は家にあるものでまかなえる

 

「夏の災害の多くは、気象予報で事前に情報を得られます。危険が迫る前に準備できるので、きちんと対処すれば怖くありません」

 

こう語るのは、元自衛隊員で防災士の小野寺耕平さん。

防災グッズを持っていなくても、慌てることはありません。

 

「身近な日用品も、工夫次第で防災グッズになります。パニックになりがちな非常時も『手元にあるものでなんとかできる』という心構えでいれば、落ち着いて行動できるはず」

 

暑さが厳しい夏は、天気が回復したあとにも大きなリスクがあります。

 

夏は水分不足による脱水症、熱中症になる危険性が高いです。またコロナ禍では、いつも以上の衛生対策が必要です。停電・断水すると、状況はさらに厳しくなります。水の備蓄と確保を第一に考えてください

 

あるものでまかなう防災術と命を守る暑さ対策を知って、夏の災害トラブルに備えましょう!

 

夏の防災3箇条

 

(1)住む地域に多い災害を知る

 

自然災害による被害には地域差があります。

台風が多いのか、河川の氾濫、土砂崩れの恐れがあるのかなど、
自分が住む地域の災害の歴史や特徴を知ることが、防災の第一歩。

 

(2)大切なのは食料より水

 

人間は食料がなくても数週間生きられますが、水がないと数日で命を落とします。

水分補給はもちろん、手や体を清潔に保つためにも、水の備蓄・確保を最優先に考えましょう。

 

(3)脱水症の予防を最優先に

 

暑い夏に断水・停電すると、脱水症や熱中症のリスクが増大!

こまめな水分補給を心がけつつ、風通しのいい室内で過ごす、日中は屋外へ出ないなど、体温を上げない行動を。

 

大雨・洪水のトラブルに備える

 

 

大雨・洪水は予測が可能。

規模や到達時期などを把握し、事前の対策で被害を最小限に!

 

窓ガラスが割れそう

 

ダンボール+養生テープでガラスの飛散を防止。

 

窓ガラスが割れることは防げませんが、ガラスが室内に飛び散ってケガをするリスクは減らせます。

ダンボールを接ぎ合わせて窓を覆い、養生テープで固定を。

ガムテープははがしにくいため、養生テープを使いましょう。

 

自宅が浸水しそう

 

玄関に“水のう”を置いて水をせき止め

 

浸水を防ぐ“土のう”の代わりになるのが、ゴミ袋に水を入れた“水のう”。

45リットルサイズのゴミ袋に半分くらい水を入れ、口をしっかり閉めて玄関に敷き詰めましょう。

中の水は、あとで飲み水などとして使えます。

 

マンションの上層階に住んでいる方でも、建物の出入り口が浸水すれば、外へ出られないのは同じ。

浸水でエレベーターが止まる恐れもあるので、上層階ほど水や食料の備蓄が不可欠です。

 

断水のトラブル対処法

 

 

飲み水やトイレ、お風呂など、止まると困るのが水。

緊急時の対応策を押さえておいて。

 

トイレが流せない

 

ゴミ袋+新聞紙の簡易トイレで乗り切る

 

断水時にもっとも困るのが、トイレが流せないこと。

排水管や下水道管が破損している場合もあるため、
無理に水を流さず、復旧の連絡があるまで簡易トイレでしのぎましょう。

 

(1)便座を上げてゴミ袋をセット

 

便座を上げて、45リットルのゴミ袋で便器を覆います。

便器内の水はそのままでOK。

 

(2)便座の上からもゴミ袋をセット

 

便座を下げて1でセットしたゴミ袋に、さらに45リットルのゴミ袋を重ねて覆います。

 

(3)新聞紙を丸めて入れる

 

新聞紙、古紙をちぎり、丸めて入れます。

トイレ使用後は2のゴミ袋のみ捨てます。

使用するたびに2→3を繰り返します。

 

トイレが近くにないときは、バケツで同様に簡易トイレを作りましょう。

持ち運びできるので、車で避難するときなどにも役立ちます。

 


 

本誌では断水への備え方や、携帯やスマホの大切さ、
ランタンにもなるペットボトル水とスマホの使い方なども紹介しています。

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