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人生100年時代、できるだけ元気に、できるだけ若々しく年を重ねていきたい…
そう誰もが思うものの、老ける人もいれば老けない人もいます。
その違いとはなんでしょうか?
これまで5万人のヘルスケアサポートしてきた産婦人科医の対馬ルリ子先生が解説します。
老ける・老けないは日々の学びと実践の積み重ね
「多くの患者さんを診ていますが、80歳になるとその差は歴然としていますよ」
確かに80代でも現役で働き輝いている人もいれば、
ヨボヨボの『おじいちゃん』『おばあちゃん』になっている人も…。
その違いとはなんでしょうか?
「年齢を重ねたときの若さは、生まれ持ったものではないと思うんです。自分の体への興味と、よりよくしようとする実践の積み重ね。一朝一夕でなるものではありません。いま50歳なら、80歳までにはあと30年あります。いますぐできることを始めていきましょう」
【いつまでも老けない人になるために】
自分のカラダとホルモンを学ぶ
正しい知識を本や動画で調べる
更年期や老年期に体と心にどんな変化が起きるのか、なぜ不調が起きやすくなるのか知っていますか?
正しい知識を得ることで今後の20年、30年は大きく変わります。
女性の場合は、更年期と女性ホルモンの知識を得ましょう。
男性は更年期の問題とともに、飲酒や喫煙、運動不足などが体に与える影響についてもっと知る必要があります。
病院を受信する前に、信頼できる書籍やウェブサイトなどで知識をつけておくことをおすすめします。
女性のカラダは女性ホルモンで守られている
特に知ってほしいのはホルモンのことです。
私たちの体は100種類以上のホルモンで守られていますが、中でも女性ホルモンは『命のお守り』といわれ、
妊娠や出産だけでなく、肌や髪の毛、骨や血管、脳や神経が健康に働くために力を発揮します。
閉経前後10年間の更年期になるとその女性ホルモンが急激に減るので脳がパニックを起こし、
自律神経が乱れ、体温超越が狂い、全身のさまざまな不調の原因になります。
あなたのカラダの『弱い部分』を知る
更年期になりホルモンバランスが崩れ始めると、体の弱い部分に影響が出やすくなります。
免疫系の弱い人はリウマチの症状が出たり、
甲状腺機能が弱い人は甲状腺機能低下症になったり、骨密度が急に低下したり。
「自分はここが弱い」「過去にも似た症状があった」「親や親戚がかかった」など
自分の弱い部分に自覚的になりましょう。
そのほうが医師に症状を説明するときに伝わりやすいものです。
本誌では、『いつまでも老けない人になる』をテーマにさまざまな視点から
その分野の専門家たちがわかりやすく解説しています。
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