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『酒が人生を充実させる』という考え方は、時代とともに変わってきているかもしれません。
しかし、仕事で成果を出している人ほど、今でも酒との付き合いを大切にしています。
大人の男として上手に年を重ねるということは、酒の愉しみ方を深めていくことなのかもしれません。
俳優として、そしてミュージシャンとして、輝かしいキャリアを積み上げてきた福山雅治さんは、
ゆっくりシングルモルトを味わう時間を大切にしているといいます。
今号のGOETHEにて特集されている『情熱の酒』から福山雅治さんのインタビューを紹介します。
湯川学という人物は『文化的な人間』でもある
これまでに数々の人気作品で主演を勤めてきた福山雅治さん。
そのなかでも当たり約といえるのが『ガリレオ』の天才物理学者・湯川学です。
2022年9月16日、映画シリーズの第三弾『沈黙のパレード』が公開されましたが、
実はこのシリーズは酒を飲むシーンが印象的に使われることが多いです。
例えば、2008年に公開された『容疑者Xの献身』では、
湯川学が17年ぶりに旧友に会うときにシングルモルトウイスキーのボウモア17年を持参したシーンが印象的です。
2013年に公開された『真夏の方程式』でも、居酒屋で地酒を楽しんでいます。
そして、『沈黙のパレード』では、酒場に集う人々が物語の骨格を作っています。
「(演じる)湯川さんは、わりとお酒を飲むんですよね。
お酒を飲むからどうこうっていうよりは、湯川学という人物は理系の世界で“変人”や“天才”だといわれてるけど、その地域の食やお酒を楽しめる“文化的な人間”でもあるということを表している。それによって、キャラクターに奥行きが出ているんじゃないでしょうか」
「飲みたい」と思えることが
自分にとっての健康のバロメーター
では、福山さんにとって、酒はどういうものなのでしょうか?
「お酒はよく飲むので、『飲みたい』と思えることが、自分にとっての健康のバロメーターかと。逆に飲みたくなくなるほど、しんどくなったら気をつけます」
今、凝っている酒はシングルモルトだそう。
「1990年代はワインが好きで、その後は芋焼酎や日本酒と、その時々で飲むお酒は変化してきました。
ウイスキーに興味を持ったきっかけは、友人たちとの北欧旅行です。
スウェーデンの北極圏の近くにあるアビスコ国立公園キングスレーデンにトレッキングに行きました。春でも雪が降っていると聞き、その北極圏の雪解け水でウイスキーの水割を飲んだら美味しそうだと思い、寝台列車に乗る前に駅のキオスクでザ・フェイスマスグラウスというブレンデッドウイスキーを買いました。
目的のロッジに着くと、友人や他の宿泊客たちは開催中のサッカー欧州選手権を見て盛り上がっている。そこで僕はひとりで森に入り込み、雪解け水の流れる川で割るウイスキーを楽しみました。
雰囲気も含めて、とても美味しかった。真夜中でしたが白夜の時期だったので、明るく、周囲には誰もいない。そんななか、雪解け水で割ったウイスキーを飲んでる俺、かっこいい、と(笑)。
気がついたらロッジを出てから1時間以上が経過していて、遭難したと思った友人が探しにきました」
まるで映画のワンシーンのような光景ですが、その体験が福山さんをウイスキーの世界に誘いました。
本誌では、帰国後にタモリさんに連れて行ってもらった老舗バーの話や、
今好きなウイスキーなどについても語っています。
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