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プラスチックごみによる世界的な環境汚染が深刻さを増しています。
人類はもちろん、地球上の生物が生き続けるためにプラごみ削減は待ったなしの課題になっています。
汚染の現状と削減の取り組みを知り、ふだんの暮らしの中で何ができるか改めて考えてみましょう。
毎日ムック『Newsがわかる総集編 2024年版』にて掲載されている
『プラスチックごみ削減』についてピックアップします。
初の国際条約制定へ
国連環境計画(UNEP)は2022年11月、
プラごみ汚染根絶に向けた初の国際条約を2024年末までに制定するため、
約160の国と地域が参加した交渉委員会の初会合をウルグアイで開きました。
また、2023年4月に北海道札幌市で開かれた主要7カ国(G7)の機構・エネルギー・環境大臣会合では、
2040年までにプラごみによる新たな環境汚染ゼロを目指すことが共同声明に盛り込まれました。
プラごみ汚染をこれ以上広げないことが世界の国々の共通目標となっています。
【注目キーワード】
国連環境計画(UNEP)…環境問題での国際協力を進めるため、1972年に設立された機関。国連と各国が資金を出し合い、気候変動や環境汚染など地球規模の危機を回避する活動を調整、支援しています。本部はケニア・ナイロビ。
便利な素材
増え続けるごみ
石油から作るプラスチックは軽くて丈夫で、加工しやすいため私たちの生活に欠かせない素材です。
生産量が年々増える一方で使い捨ての大量のプラごみが適正に処理されず、
川や海に流れ出て、生物に悪影響を与えています。
経済協力開発機構(OECD)の報告書によると、2019年の世界のプラごみ発生量は3億5300万トンで
2000年の2倍以上に増えました。
世界の河川には1億900万トン、海には3000万トンが蓄積し、数十年は増え続けるとみられています。
プラ使い捨て量 日本が世界第2位
日本は年間800万トン以上のプラごみを排出し、1人が使い捨てる量は32キロでアメリカに次ぐ世界第2位です。
日本のプラごみは8割以上が有効利用されているといわれます。
しかし、その約6割は燃料として燃やされて二酸化炭素(CO2)を出すので
地球温暖化対策としては資源の有効利用ではないという指摘もあります。
さらに、日本は2021年に一部規制されるまで国内のプラごみの大部分を海外に資源として輸出していました。
日本科学未来館「未来を考えて行動しよう」
科学技術への理解を深めるための国立の科学館・日本科学未来館(東京都江東区)は
プラごみ問題に関するイベント『どうする?!プラごみ』が8月末まで開催されました。
問題解決への方法を来館者と一緒に探る展示です。
科学コミュニケーター・大沢康太郎さんはこう話します。
「プラごみ汚染は地球が耐えられる量を超えたという専門家の指摘もあり、今回のイベントを企画しました」
会場では、日本で一人が1年間に出す容器包装のプラごみ約32キロで作ったオブジェが目を惹きます。
展示では、環境を汚し、生物への悪影響が心配される現状をパネルで解説したり、
商品やサービスで使うプラスチックを減らしたり、
回収やリサイクルを進めたりしている人たちの例なども紹介しています。
本誌では、プラごみへの取り組みや、日本科学未来館の展示について詳しく掲載されています。
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