【自分を喜ばせる日常習慣】仏教の視点から考える『我慢をしないための3つの方法』

  • 更新日
  • 有効期限 2023.12.07

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自分を喜ばせるのに『特別な技術』は不要、
日常ですぐにできる、ちょっとした習慣ひとつ。

 

神経科学、心理学、精神医学、哲学、仏教……

PRESIDENTでは、学会の第一人者が『自分を喜ばせる、日常習慣』について解説しています。

 

今回はその中から『仏教の知恵』から我慢をしないための3つの方法をピックアップします。

 

我慢をしないための3つの方法

 

 

今回解説するのは、僧侶興道の里代表・草薙龍瞬さん。

 

仏教では、感情には3種類あると理解します。

『快』か『不快』か、その中間の『ニュートラル』か。

心が反応して、不快な感情を生んで、その感情を外に出さないように抑圧する。

それが我慢している状態です。

 

とすると我慢をしない方法は、3つ出てきます。

 

1つ目は『最初から不快な反応しないこと』

2つ目は『抑圧するのではなく、不快な感情をうまく流すこと』

そして、3つ目は『不快な感情エネルギーに変えることです』

 

(1)最初から不快な反応しない

 

不快な反応しないためには、まず刺激を遠ざけることです。

例えば、慢性的なストレスに悩んでいる人は、不快な刺激を受けすぎている可能性があります。

仲の悪い親と一緒に暮らしているとか、ネットニュースを見すぎだとか。

こうした人は、『何が怒りを刺激しているのか』を振り返ってみることです。

『犯人探し』ですね。

 

もう一つは、『心の状態を見る』こと。

部屋の室温なら暑いか寒いか、チェックして調整しますよね。

同じように、心がイライラしているか、フラットか、『心のモード』を観察するのです。

 

『観察』は、仏教のキーワードです。

心を観察する時間が、座禅であり、瞑想です。

人の心は、外の刺激への『反応モード』で回っています。

 

(2) 不快な感情を上手に流す

 

怒りを流し上で役に立つのが『体の感覚』です。

ためしに今、足をぎゅっと踏みしめてみてください。

足の裏の感覚を意識しながら、この記事を読んでください。

できるでしょうか。

 

足の裏は、頭から最も遠いところにあります。

だからこそ、足に意識を向ければ、緊張したり、頭に血が上ったりすることを防げます。

禅の世界にいう『脚下照顧(きゃっかしょうこ)』。

常に足元を見るということです。

 

目を閉じて、手を握ったり開いたりする方法もあります。

目を閉じたまま手を見つめて「この体の感覚と怒りは別物」と言葉にしてください。

 

特におすすめする方法が『千歩禅』です。

足の裏を意識しつつ、一歩踏んだら「1」、さらに踏んだら「2」……と千歩まで数え続けます。

その間にストレスや雑念が消えていきます。

 

ストレスのほとんどは、妄想でできています。

過去の出来事を引きずる、あれこれ考える。

妄想が残るからこそ、怒りが溜まって我慢しなければいけなくなるのです

 

だから妄想を減らすこと、そのために感覚をもっと活用するのです。

歩く時は大地を踏みしめてしっかり歩く。

手を握って開いて集中する。

練習すれば気力がみなぎってきます。

 

(3)怒りをエネルギーに変える

 

ストレスを感じた時は、アドレナリンが出ると言いますね。

それくらい強く反応することを仏教では『結生(けっしょう)』と言います。

この時、ダムが決壊した時のように感情のエネルギーが生じます。

 

このエネルギーをどうするか。

一つは既にお伝えした通り、上手に解消すること。

もう一つ可能なのは、価値のある作業に活かすことです。

 

価値がある作業とは、体を使ってできること、しかも喜びや満足が残るものです。

好きなスポーツは、その一つ。

怒りをバネに、趣味や仕事や勉強に没頭するなら、 怒りのエネルギーは無駄になりません。

 

ただし、これを実現するには、自分にとって価値あることを知っていなければなりません。

好きなこと、自分を高めてくれること。

そのためには日ごろから「価値あることを明確にしよう」と言う目的意識を持っている必要があります。

価値あることが本当に分かっていれば、ストレスを引きずる事は減っていきます。

作業そのものが楽しいからです。

 

怒りを感じたら「価値ある作業をしよう」と考える。

作業を始めると、嫌なことを忘れてしまう。

それくらいに価値ある作業を確立することが大事になってくるのです。

 

ところが多くの人が自分にとって価値あることと、無駄なことの区別がついていません。

 

特に注意したいのは、世の中で価値あるとされるものが、
自分にとって価値があるとは限らないことです。

例えば、他人がどんな活躍をしているとか、
どんな学歴や肩書を持っているとか、SNS上の評価がどうだとか。

 

そうしたものは、目を閉じれば見えません。

つまり、仏教の視点で見れば、妄想でしかないのです。

こうした妄想を追いかけても、喜びや満足が増えるはずもありません。

人は結局、目を閉じて、己を見つめて、
『自分にとって価値あること』を積み上げていくしかないのです。

 


 

本誌ではさらに詳しく解説しています。

また、神経科学、心理学、精神医学、哲学の視点からも『自分を喜ばせる』日常習慣について掲載されています。

 

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