《ビル・ゲイツ、ジョージ・ルーカス》アメリカの富豪起業家が目指す未来を見据えた教育改革

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事業で大成功を収めた4人の起業家による教育改革への惜しみなき資金供与は、その額もスケールも桁違いです。

Penでは、アメリカの教育行政に影響力をもつ起業家の取り組みから、民間支援の可能性を考えています。

 

アメリカの富豪起業家が目指す
未来を見据えた教育改革

 

アメリカでは富裕層が財団を通して教育支援する伝統があります。

なかでもネット時代に生まれた新しいリーダーたちは『拡張する教育改革』を目指すのが特徴です。

政策提言やロビー活動に加え、エビデンスを集めるリサーチやチャータースクール設立、
運営支援、カリキュラム策定、教材やツールの開発、支援団体への補助金、
メディアの運営といった幅広い活動に資金提供や投資を行います。

 

動機はさまざまではありますが、日本以上に学歴社会の傾向が強いアメリカにおいて、
大学卒業資格の有無による生涯年収の格差は大きいです。

貧困層や黒人・ラテン系移民・アメリカ先住民層などでは進学格差も大きく、
公的教育の改革が必要とされています。

 

一方で学校教育という継続性や福祉機能をもった機関を民間企業のように扱う
フィランソロピスト(社会貢献や慈善活動を積極的に行う人)たちへの批判もあります。

その理由は、実験的な教育アプローチが失敗した時のリカバリーの難しさ、
大量資金提供によっていままでの取り組みが犠牲になる可能性があることなど。

 

公教育の予算捻出を国民の固定資産税に依存するアメリカならではの構造的な事情もありますが、
日本の公的教育も教員不足や不登校など課題が山積み。

民間リソースを活用した新しい学校の創設に、ますます着目すべきです。

 

ビル・ゲイツ

 

 

テック企業起業家の先例ともなっている、財団を通じた教育改革への巨額支援

 

2000年に創設されたビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、
チャータースクールを中心に公教育改革に資金提供を行っています。

オバマ政権下に制定された全米教育指針『コモンコア・スタンダード(※)』では、3億ドル近くの拠出をしました。

※数学と英語について、学年ごとに到達すべきレベルを全米共通で定めたもの

 

22年からは、マイノリティや低所得者層で特に大きな課題となっている数学教育の教材、
カリキュラム、チャーターや教員の研修、リサーチといった分野に支援を行っています。

統計学やデータサイエンスといった、実学的分野に優先的に投資を行う方針です。

 

ジョージ・ルーカス

 

 

ストーリーテリングの力を活かした、教育メディアによる先端教授法を普及

 

1991年にジョージ・ルーカス教育財団を設立。

全米K-12教育の実践方法などを動画や記事で幅広く紹介する
教育メディア『Edutopia(エデュトピア)』を運営しています。

 

テクノロジー偏重ではなく『プロジェクト型学習』『社会性と情動の学び』など先端的教授法を積極的に紹介。

2012年にはルーカスフィルム売却益の多くを教育支援に充当することを宣言。

2013年からは教育リサーチ部門もスタートさせ、
プロジェクト型学習カリキュラムや教員研修プログラムも開発しています。

今後はテクノロジーを利用したシミュレーションにも注力をする予定です。

 


 

 

本誌では、さらにネットフリックス共同創業者&会長のリード・ヘイスティングス氏や
メタ共同創業者&CEOのマーク・ザッカーバーグ氏なども掲載されています。

 

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