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社長に就任してからの30年で会社は大きく成長し、空調でグローバル1位も実現した
ダイキン工業 会長兼グローバルグループ代表執行役員の井上礼之氏。
早くから人材育成を重視し、「出る杭は認める」文化が成長の原動力になりました。
グローバルサウスなど未開の地でも事業拡大を目指しています。
日経ビジネス電子版では、ダイキン工業会長兼グローバルグループ代表執行役員の井上礼之氏にインタビューしています。
ダイキンには『野人』が多い
日本経済が『失われた30年』で足踏みするなかでの急成長には目を見張るものがあります。
成功の要因は何でしょうか。
「グローバルに道を開いていったことが大きいです。私が社長に就いた30年前、海外売上高比率は十数%でした。国内市場には三菱電機やパナソニックといった競合がいましたが、業務用も家庭用もすべて成熟市場になっていました。この市場に人材などの経営資源を投じても売上高は伸びない。それで海外に目を向けたのです。今、海外売上高比率は83%に達しています。
それと、ダイキンには『野人』が多いこともありますね(笑)』
『野人』とはどういう人ですか。
「野生味があふれていて一匹おおかみで、上司の言うことを聞かずにやりたいことをやっている社員です。
ダイキンには性善説に基づいて『出る杭は認める』文化があります。褒めることはあっても罰は少ない。だから、好き勝手やる社員は多いし、やってるやつが育つ。ダイキンに入社しあたら、人は丸くならないのです」
社員には修羅場を与える
「自主性を尊重し、社員にはどんどん修羅場を与えて挑戦させていきます。だから、自ら考える習慣もつく。
入社間もない新入社員でも、あるテーマについて詳しいならその人が中心となって議論し、上司はアドバイザー役に回ります。そうしてみんなで議論をした上で最後に決めるべき人が決める。決まった以上は反対意見の人も賛同して実行する。我々はこれを『衆議独裁』と言っています。
激しい議論をしてぼろくそに言い合いながらも、やり取りにはどこかぬくもりがある。そういうのを大事にしている会社です」
そうするとエンゲージメントも高いのでしょうか。
「退職率は3%台と低く、人材の定着率が非常に高いです。定年後の再雇用率も製造業平均より高く、9割以上あります。社員が仕事に大きな生きがいを感じ、そこで働き続けたいと思う職場環境をつくるのが役員や幹部の仕事であると、30年前に私は前の社長から言われました。それは今も大事にしています」
本誌では、ダイキン工業 会長兼グローバルグループ代表執行役員の井上礼之氏のインタビューの続きをお読みいただけます。
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