「紫式部は自らの使命を追求した人」大河ドラマ『光る君へ』の脚本家が思う紫式部

  • 更新日
  • 有効期限 2024.04.30

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。

 

2024年1月から始まった大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部の人生を描く一代記。

貴族文化が花開いた平安中期、激しい権力闘争が渦巻くなか、
後世に読み継がれる『源氏物語』を生み出した紫式部とはどんな女性だったのでしょうか。

婦人画報では、『光る君へ』の脚本を手がけた大石静さんにとっての紫式部、
そしてドラマに寄せる思いを伺っています。

 

紫式部は、自らの使命を追求した人

 

ただものではない『レディ・ムラサキ』に最大限の敬意を込めて

 

「2006年に『功名が辻』を書いた後、もしまた大河を書けるなら、石田三成がいいなぁと思っていたんですが、今回提案されたのが、まさかの紫式部

 

そう話す大石さん。

 

「そこへ行くのかと本当に驚きました。平安時代のことはほとんど知識がなかったので、どういうドラマになるのかイメージができず悩みましたが、少しずつ勉強していくうちに、紫式部はただものじゃないと感じるようになり、これはチャレンジングな企画かも、と思うようになりました。

紫式部は幼いころから、生れ出たことへの哀しみを知っていて、それゆえに気難しくて複雑で、ひと言では言い表すことのできない人なのですよ。詳しい記録がほとんど残っていませんから、自由に物語を構築できるとも感じ、難しいけれど面白い仕事になると思い、この仕事をお受けしようと決意しました」

 

ライバルとして比較される清少納言の『枕草子』は、センスのいいリズム感のある言葉で
女房として使えた中宮定子のサロンを、随筆で謳い上げます。

対して『源氏物語』はフィクションです。

 

男女のあらゆる恋を並べつつ、その行間には政権批判や文学論、人生哲学までも込められています。ゼロから物語を構築しつつ、奥が非常に深いのです。忠実ははっきりしませんが、紫式部は幼き日に母を亡くしたらしく、貴族であっても貧しいか旧貴族で、ひもじい思いをしながら、学者の父親から漢文の素養を教えられてそだちます。

内なるエネルギーと、さまざまな絶望に翻弄されつつ、文学者として資質を育んでいったのでしょう。好きな人の妻にただなりたいというだけでない、自分の使命は何なのかを考え続けた、きわめて知的な人だと思います」

 

 

さらにこう続けます。

 

私の台本を読むと、ほんとに気難しいヒロインなんですが、吉高由里子さんが演じると、気難しさが中和されて絶妙にチャーミングになるのです。いいキャスティングでした。

最初にいいと思ったタイトルは、『レディ・ムラサキ』。欧米でそう呼ばれているそうです。

そして紫式部は『ユネスコが選ぶ世界の偉人』にただひとり日本人として選ばれているのですよ。欧米では私たちの認識以上に評価されているそうです。

このドラマで、日本人にも紫式部をもっと知ってもらえたらな、と思っています」

 


 

本誌では、大石静さんのインタビューの続きをお読みいただけます。

 

 

I LOVE MAGAZINES!キャンペーン2024

 

 

期間中に新規で対象誌をご注文をいただいたお客さまから
抽選で合計350名様にプレゼントが当たります!

 

キャンペーン期間中に、I Love Magazines!2024~spring~対象誌をご注文いただくと
Amazonギフトコード、U-NEXTギフトコード、全国のカフェで使えるドリンクチケットなどが当たります!

 

上のキャンペーン画像をタップして詳細をご覧ください!

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。