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恐るべき速度で進化するAI。
それによって私たちの暮らしや仕事はどう変わっていくのでしょうか。
PRESIDENTでは、未来予測の専門家・友村晋さんに10年後、20年後の日本について聞いています。
人工知能の時代はまだ始まってもいない
Aiがここまで注目され、身近なものになったのは、やはりChatGPTの登場が大きかったと思います。
かつては、AIといえば専門家や学者の世界の話であり、私たち一般人には遠い存在でした。
しかし、ChatGPTが登場したことで、
AIは『優秀なツール』として私たちの仕事や暮らしに急速に浸透しつつあります。
ChatGPTがここまで世界中で受け入れられた理由は、一言で言えば、「便利だから」。
チャットベースで気軽に質問でき、文章の作成から画像生成、レシピ提案、作詞まで、幅広いリクエストに対応できます。
ただ質問に答えるだけでなく、企画や文章の『たたき台』として利用できることが強みです。
以前、友人のプロの作詞家に、ChatGPTで作詞を試してもらったことがあります。
「まだ人間には遠く及ばない」と言いながらも、一呼吸おいてこう続けました。
「ただし、たたき台としては十分使える」。
ここが生成AIの現在地を語るうえで、最も重要な視点です。
ChatGPTによって作業の時間を短縮し、より効率的に仕事を進められるのです。
ChatGPTはまだまだ使えないと言う方は多くいます。
しかしそれは正しい質問や指示(プロンプト)を出せていないだけ。
厳しい言い方をすると、『本当に使えない』のはどちらなのかという話です。
このようにChatGPTの登場から一気に身近になったAIですが、
それでも『AIの時代が始まった』とはまだ言えません。
まだ全ての人がAIを利用しているわけではなく、特に地方や中小企業ではAIの普及が進んでいないのが現状です。
しかし、いずれ自動車やパソコン、スマートフォンなどと同様、便利なものは必ず広まります。
ChatGPTがスマホのように日常生活に不可欠なツールとなり、
ほとんどの人にとって使うのが当たり前の存在になったとき、AIの時代が到来したといえるでしょう。
シンギュラリティーは『10年以内』に訪れる

技術的特異点と翻訳される『シンギュラリティー』は未来を予測するうえで避けては通れないテーマです。
シンギュラリティーの定義は人によって異なりますが、
AIが自ら学び、考え、行動する『汎用型AI(AGI)』が誕生したときとみなす学者が多いです。
このシンギュラリティーを語るうえで触れておきたいのが、知能と知性という言葉。
知能を「答えがある問題に対して、できる限り早く解答する力」とすると、
人類はすでに特化型AIを用いて、チェスや将棋、医療診断といった特定の領域で
人間を超える能力を持つAIを開発してきました。
一つの能力に特化すると、すでにシンギュラリティーは来ていると考えられます。
一方、知性についてはまだ獲得していません。
知性というのは「正解がない問題に対して、トライアルアンドエラーを繰り返しながら最適解を出そうと立ち向かう力」。
シンギュラリティーをこの知性の観点から言うのであれば、その鍵を握っているのが汎用性AI『AGI』です。
AGIは、さまざまなタスクを自律的に学習し、解決する能力を持ちます。
例えば、お掃除ロボットを例に挙げてみましょう。
お掃除ロボットは、床を掃除したり、水拭きをしたり、特定のタスクを処理することが得意です。
これが特化型AIです。
そうではなく、「今日は床でなく窓を掃除するべきだ」と自ら判断し、行動するような能力を持つのが汎用性AI、つまりAGIです。
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