《現場リポート》栃木県那須町・伝説の巨石『殺生石』が真っ二つに割れた…!

  • 更新日
  • 有効期限 2024.06.08

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。

 

平安時代末期、鳥羽上皇殺害を企て、陰陽師に見破られたという九尾の狐。

 

『殺生石』に姿を変え、今もなお祀られてきましたが、2022年3月、真っ二つに割れているのが発見されました。

割れた『殺生石』の姿をムーではレポートしています。

 

伝説の巨石『殺生石』が真っ二つに割れた

 

 

栃木県那須町にある『九尾の狐』にまつわる伝説の巨石『殺生石』が真っ二つに割れた!

3月5日にこの異変が現場で確認されると、多くのメディアに取り上げられ話題を呼びました。

 

ですが、割れた様子ばかりが報じられ『殺生石』の神秘性は伝えられませんでした。

その伝説は、巨石が鎮座する一帯の不思議な景観と謎めいた現象とともに語り継がれてきたものなのです。

 

伝説は平安時代末期にさかのぼります。

九尾の狐が美女に化けて鳥羽上皇を殺害しようとしましたが、陰陽師に見破られて東国に逃れました。

しかし、上総介広常と三浦介義純に追われ、那須野が原で退治されると巨石に姿を変えました。

すると、巨石は毒を発して人や生き物の命を奪いつづけたため、『殺生石』と呼ばれるようになったのです。

 

1385年、そのことを伝え聞いた名僧・玄翁が、念を込めて杖で一撃すると巨石は3つに割れ、
ふたつは飛んでいったのですが、ひとつは残っていたといいます。

 

こうして玄翁に供養された『殺生石』は、那須湯元温泉の近くにあります。

温泉街を過ぎると、目の前に『賽の河原』と呼ばれる荒涼とした風景が現れます。

谷間に、大小の岩が転がっているだけの不毛の地が、奥に見える山の斜面までつづいているのです。

 

今は板張りの遊歩道が整備されていますが、そのエリアに入ると、卵が腐ったような匂いが漂ってきます。

異臭は奥に行くほど強くなり、まさに霊界に通じるように感じられるのです。

遊歩道の終点の見物台に着くと、眼前の斜面に殺生石があります。

割れる前は、高さ約2メートル、幅4メートルはあろうかという巨大さで、
長さ8メートルの太いしめ縄が巻かれていました。

 

ですが、今では割れてふたつになった石が横たわっています。

表面は黒いですが、断面は茶色で、普通の石とは思えません。

 

じつは、殺生石は溶岩で、あたりに漂う異臭は有毒の火山性ガスなのです。

今ではガスの噴出量は減り、鳥や動物が死ぬようなことはありません。

ですが、かつては死骸が散乱していたため、殺生石が毒を放つと信じられていたのです。

 

そのため伝説は能や歌舞伎などの演目にもなり、松尾芭蕉も元禄2年(1689年)に当地を訪れ、
『おくのほそ道』にこう記しています。

 

殺生石は温泉の出づゆ山陰にあり。石の毒気いまだ滅びず、
蜂、蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す

 

殺生石が割れるとSNS上では「悪事をはたらく九尾の狐が復活してしまう」といった投稿が相次ぎました。

そこで、那須町観光協会は3月26日、割れた殺生石の前で『殺生石 九尾狐慰霊及びに平和祈願祭』を行いました。

 

いずれにせよ、見事に真っ二つに割れた殺生石は、さらに神秘性を高めたように感じられるので
機会があればぜひ訪ねてみてください。

 


 

本誌ではさらに詳しく殺生石の伝説や、慰霊祭・平和祈願祭の様子などもリポートされています。

 

I LOVE MAGAZINES!キャンペーン2024

 

 

期間中に新規で対象誌をご注文をいただいたお客さまから
抽選で合計350名様にプレゼントが当たります!

 

キャンペーン期間中に、I Love Magazines!2024~spring~対象誌をご注文いただくと
Amazonギフトコード、U-NEXTギフトコード、全国のカフェで使えるドリンクチケットなどが当たります!

 

上のキャンペーン画像をタップして詳細をご覧ください!

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。