医師が語る『毒になるプロテイン』プロテインブームの裏で激増する○○病患者

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体によいと思ってプロテインを飲んだら、腎臓がボロボロに……。

PRESIDENTでは、腎臓病治療の第一人者・牧田善二氏が現代のプロテインブームに警鐘を鳴らします。

 

プロテインの摂取がなぜ死を早めるのか

 

近頃、手軽に運動できるフィットネスクラブが巷で増えています。

運動習慣は健康にいいですから、運動する場所が増えるのは喜ばしいことです。

 

ただ、注意してほしいことが一つあります。

それはプロテイン(タンパク質)を飲むこと。

 

プロテインを摂取してトレーニングすれば美ボディになると思い込んでいる人が少なくありません。

断言しますが、プロテインによい効果は一切ありません。

それどころか、プロテインは体にとって『毒』になるかもしれません。

 

プロテインの摂取は、腎機能障害を引き起こすおそれがあります。

腎臓は、体内に蓄積した毒素や老廃物を外に排出する機能を持つ重要な臓器。

一般に『沈黙の臓器』と呼ばれており、機能が低下しても自覚症状がありません。

しかし、やがて症状に気がつくとすでに手遅れで、慢性腎臓病に陥ります。

 

慢性腎臓病が重症化するとどうなるか。

直接的には血液の解毒や浄化ができなくなり、最悪の場合は腎不全を引き起こして死に至ります。

そのため、腎臓が機能しなくなると人工透析の必要が生じてきます。

 

透析の所要時間は1回約5時間で、それを週に3回。

肉体的にも精神的にも負担の大きい透析は、患者のQOLを著しく下げます。

 

さらに恐ろしいことに、慢性腎臓病は他の病気を誘発します。

 

厚生労働省の発表によると、日本人の死因に占める腎不全の割合は2.0%で、順位は8位でした(2020年)。

 

死因が2%程度なら、腎臓を悪くして死ぬのは偶然だと思うかもしれません。

しかし、慢性腎臓病になると心筋梗塞や脳卒中、がんなどに罹りやすくなるうえ、
それらの進行・悪化を早めることがわかっています。

 

死因の1位はがん(24.6%)、2位は心疾患(14.8%)、4位は脳血管疾患(6.8%)。

そのうちの一部は慢性腎臓病が引き起こしている可能性があるのです。

 

つまり、腎不全で亡くなる人が少なく見えるのは、その前にがんや心疾患などの他の病気で亡くなる人が多いからです。

慢性腎臓病は見かけの数字よりもずっと恐ろしい病気といえます。

 

プロテインブームの裏で激増する腎臓病患者

 

実は慢性腎臓病の患者数は増加傾向にあります。

11年に国内で1330万人と報告されていた患者数が、20年には2100万人に。

わずか10年足らずで700万人以上も増えています。

 

患者数の増加にはさまざまな要因が考えられますが、この10年で大きく変わったものの一つがプロテインです。

 

かつては液体に溶かして飲む粉タイプが主流で、
飲むのもボディビルダーやアスリートなど一部の人に限られていました。

しかし最近はプロテインバーやゼリー飲料、紙パック飲料がコンビニや通販サイトなどで常時売られており、
より手軽にプロテインを摂取できるようになりました。

筋トレをしていなくても、健康になる気がして食事代わりに口にする人もいるくらいです。

 

数字を見ても、プロテイン市場は伸びています。

富士経済の調べによると、プロテインなどのタンパク補給食品の国内市場は13年に623億円だったのが、23年は2580億円の見込みに。

 

10年で4倍以上に市場が膨らんでいます。

プロテインブームが慢性腎臓病患者の増加に影響している可能性は否定できないのではないでしょうか。

 

プロテインを摂取する人は、
「激しい運動をしてエネルギー不足になると、体をつくっているタンパク質が使われて筋肉が細くなるから、プロテインを摂取して補おう」
と考えます。

 

フィットネスクラブやプロテイン飲料・食品メーカーも、
そのような解説をして運動後のプロテインの摂取をすすめます。

 

しかし、生化学の観点からいえばその理屈は間違い。

人間の生命活動では、まずブドウ糖をエネルギーにします。

グリコーゲンなどになって体内に蓄えられていたブドウ糖を使い切ると、次は脂肪がエネルギーになります。

体重60キログラム程度の男性が絶食すると、脂肪を使い切るのに1ヶ月はかかります。

 

 

筋肉が分解されてタンパク質がエネルギーとして使われるのは、脂肪を使い切った後です。

ボクサーやボディビルダーでさえ体脂肪がゼロになることはありません。

ましてや一般の人が脂肪を使い切るほど激しい運動をして筋肉のタンパク質が使われるなど、
ほぼありえない話です。

つまり、プロテイン由来のタンパク質が筋トレの効果向上に寄与することはないのです。

 


 

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