【ドライマウス?シェーグレン症候群?】口が渇く症状はどの医者に相談したらいいのか解説

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唾液が減る、口が渇くなどは、更年期に自覚することが多い症状です。

「もしや、ドライマウスでは?」と思った経験がある人も少なくないと思います。

 

口が渇くと、どんな病気の可能性があるのでしょうか。

放っておくとどうなるの?対策は?

婦人画報では、そんな不安や疑問をドライマウス研究の第一人者である歯学博士・斎藤一郎先生に聞いています。

 

ドライマウス?シェーグレン症候群?
見極めが大事

 

ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液量が減って、口やのどが乾燥した状態のこと。

 

斎藤先生「正常であれば、1日に分泌される唾液量は1~1.5リットルです。しかしドライマウスの人の場合、唾液量が半分以下になります。ドライマウスは、原因となるなんらかの病気が背後にある可能性も考えられます」

 

ドライマウスの症状としては、こんなものがあります。

 

  • 口の渇きが3ヶ月以上続いている
  • あごの下が繰り返し、あるいはいつも腫れている
  • 乾いた食べ物を飲み込む際にしばしば水を飲む
  • 水をよく飲む
  • 夜間に起きて水を飲む
  • 乾いた食品が飲み込みにくい
  • 口の中がネバネバする
  • 口の中が粘って話しにくい
  • 口臭がある
  • 義歯で口の中が傷つきやすい

 

ドライマウスは、更年期障害として、目や膣の乾燥とともに自覚することが多いですが、
原因は女性ホルモンの低下が多いのでしょうか?

 

「確かにドライマウスを訴える方は更年期以降の方が多く、女性ホルモンの低下や加齢によって起こることもあります。しかし、ほかにもさまざま原因が考えられます。

薬剤の副作用、膠原病(特にシェーグレン症候群)、糖尿病、放射線治療後、中枢や末梢神経障害、精神的ストレス、筋力の低下、口呼吸など。複数の原因が重なることや、原因不明のことも少なくありません。

現在、最も多いのは、薬剤の副作用です。特に向精神薬(抗不安薬、抗うつ薬など)や降圧剤、利尿剤が多く、これらの薬剤とほかの因子が重複するとドライマウスを生じやすくなります」

 

心配な場合は、まずは歯科を受診します。

背後に隠れた病気がありそうなら内科、精神科、眼科などを紹介してもらえます。

検査は問診、唾液の量の検査、レントゲン、唾液腺造影検査、唾液腺シンチグラフィー、
血液検査(抗La/SS-B抗体、抗Ro/SS-A抗体)、
口唇唾液腺生検(口唇の小唾液腺を採取して顕微鏡で調べる)、

眼科検査(涙腋分泌や角結膜の検査/眼科で施行)などを必要に応じて行い、
これらでシェーグレン症候群か否かを診断します。

 

シェーグレン症候群は免疫細胞が自分の細胞を壊してしまう自己免疫疾患のひとつで、
唾液腺や涙腺の細胞がダメージを受け、唾液や涙の量が減る病気。

シェーグレン症候群の可能性はドライマウス全体の1割程度です。

しかし背後に隠れた病気がない場合でも虫歯や歯周病、味覚障害、誤嚥性肺炎のリスクが高まるので
慢性的なドライマウスは改善したほうがいい症状です。

 


 

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