自律神経について医師が優しく解説!生命を維持するためにオートマティックに働く機能

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病気というほどではないけれど、何だか調子が悪い。

そんな話題でよく耳にするのが“自律神経”という言葉。

果たして自律神経とは、身体に対してどんな役割を果たすものなのでしょうか。

 

今号のkiitos.では、自律神経について特集。

知っているようで知らない自律神経を3名の医師がわかりやすく解説しています。

 

生命を維持するためにオートマティックに働く機能

 

 

内臓の消化活動や発汗による体温調節、心臓や呼吸、血流など自分の意思と関係なく自動的に行われる運動をコントロールし、生命活動を維持している、そのシステムを総称して自律神経と呼びます」

(元気になる整体院代表 原田賢先生)

 

自律神経は全身すべての細胞、内臓につなげている神経系で、身体機能を自動的に制御する役割を担っています。

 

「人間の体内環境は『恒常性』という機能の働きで、ある一定の状態を保つことができています。この恒常性を維持するために、常に調整を行っているのが、自律神経。『交感神経』と『副交感神経』に分かれて役割分担し、24時間、体内のバランスをとるための調整を行っています

(せたがや内科・神経内科クリニック院長 久手堅 司先生)

 

交感神経は主に昼間の活動時に、副交感神経は夜のリラックス時に優位になります。

交感神経と副交感神経が上手にバランスをとることで、身体を快適に動かしています。

 

「ふたつの神経はお互いに影響しあい、同じ器官に対して逆の動きをさせる二重支配をすることで、身体機能を整えています」

(久手堅 司先生)

 

寝ている間に呼吸や心臓を止まらないのも、暗くなると眠くなるのも、
食べ物が消化吸収され便として排出されるのも、すべて自律神経が正常に反応してくれているからできること。

 

「しかし現代人は、ライフスタイルなどさまざまな要因からどちらか一方のみが極端に優位になり、バランスを崩してしまうことも。不調の原因として自律神経が挙げられるのは、その状態を指しているのです」

(原田賢先生)

 

バランスが乱れると起こること

 

 

ストレスや不規則な生活習慣がバランスを乱す原因に

 

全身のあらゆる器官とつながっている自律神経。

本来ならば交感神経と副交感神経は、状況に応じて適切にスイッチが切り替えられるのが理想ですが
その敏感さゆえ、過剰に働かされすぎるときちんと機能しなくなってしまいます。

 

「過度なストレスや生活習慣の乱れなどで極度に負担をかけると、自律神経は疲弊します。そうなると、場面ごとでの切り替えがうまくできずに、交感神経と副交感神経のどちらか一方のスイッチが入りっぱなしという極端な状況に。いわゆる“自律神経のバランスの乱れ”です。これによって出てくるさまざまな不調の総称が、自律神経失調症になります

(久手堅 司先生)

 

交感神経が優位になりすぎると心身ともに緊張状態に陥り、筋肉が収縮して硬くなり、消化能力も低下します。

 

「筋肉が硬くなるので肩こり・首こり、頭痛などに悩まされる方が多いですね。また、胃の働きが弱まると食べ物が消化されずに胃の中に留まり、胸焼けや満腹感、食欲不振の原因に。腸の働きも悪くなるので、下痢や便秘を引き起こします

(原田賢先生)

 

軽い症状だからと放っておくと、重大な病気につながることも。

 

何か症状がでたら、自己判断で自律神経のせいにしないように気をつけてください。医師の診察を受けて、それでも何も異常が出なければ『自律神経失調症ですね』となりますから。特に持病や疾患のある方は、自律神経の乱れが重なることで悪化することもありますから、要注意です

(久手堅 司先生)

 


 

本誌では自律神経の乱れを放っておいたときの起こりうる症状・病状が紹介されています。

 

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