【35歳からのビューティーメソッド】ジェーン・スー「誰がためにケアをする?」

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肌、ボディ、マインド、ライフステージなどが変化し始めるタイミングが、35歳。

まだ35歳でない人も、過ぎてしまった人も
「35歳、これからが楽しい!」と思える先輩たちのビューティアドバイスを参考に、
美容も人生もポジティブに歩んでいきましょう。

 

今回は音楽プロデューサーであり、コラムニストでもあるジェーン・スーさんによる、
35歳からのビューティーメソッドコラム『誰がためにケアをする?』を紹介します。

 

誰がためにケアをする?

 

文:ジェーン・スー

 

先日、伝説のキャバ嬢にして複数のビジネスを運営する実業家でもある相沢えみりさんがXで「若い時は外見にお金をかければ得することが多いけど、合わせて内面に自己投資すれば年を重ねたとき信用されやすくなる。これは若い方に向けて私は気づくのが遅くて後悔しているので、声を大にして伝えたいです。(中略)見た目だけでは信用を担保できないので、若いうちからマナーや教養スキルを身に付けることができるともはや最強(原文ママ)とポストしていた。

 

若く美しいだけでは務まらないが、そこに最大の価値が付く職種でトップに就いていた彼女が言うのだから説得力が違う。

美容に熱心になることに否定的でもない。

年齢を重ねると評価軸が変わってくることを、わかりやすく丁寧に伝えている。

愛沢さんも、たしか35歳くらいだったはずだ。聡明で親切な人だなと思った。

 

一方、35歳の私は美容に無頓着だった。

肌ケアで言えば、あの頃は日焼け止めすら塗っていなかった。

洗顔のあとは化粧水をたっぷりつけるだけで乳液すら塗らなかった。

あとは加齢に任せる。

それでも、自分の毛穴が涙型になりつつあることには気づいていた。

どうしたものかと考えあぐねていたら、アラフォーに向かうあたりでボディポジティブブームが起こり、
私はここぞとばかりに乗っかった。

このままで、ヨシ。

 

私が美容に無頓着だったのは、なにもせずともきれいだったからでは、当然ない。

興味の問題だ。

いま考えると、まだまだ若かったんだと思う。

51歳のいまと違って美容と健康のあいだにはかなりの距離があり、
「ケアをしないと不健康になる」とか「ケア不足で清潔感がない」といった
中年の悩みはまだなかった。

それでも、ちゃんとケアしたらもっときれいになるのにと何度か言われたことがある。

でも、気にしなかった。

やる気と覚悟がなかったのが主な原因で、そこまで自分に求めていなかったのもある。

35歳が容姿でいい思いをするのはある種のチートだと思っていたし、
40歳に見えたくはないけれど、28歳に見えたいとも思っていなかった。

 

あれから16年たち、私は日焼け止めを塗るようになった。

頬のシミをレーザーで取りもした。

美容医療やエステで肌をきれいにする施術も何回か受けたことがある。

ビタミンCやDのサプリも飲む。

なぜか?

健康でいるために、清潔感を保つために、
社会と接点を持つ自分の心を安らかに保つために必要になったと感じたからだ。

加齢のおかげで容姿や若さで優劣をつけられる社会システムから降りられた自覚が生まれ、
いままでよりおおらかに己の女性性を楽しめるようになったからでもある。

 


 

本誌では、コラムの続きをお読みいただけます。

また、世界のセレブが行なっている、アラサーとアラフィフの変化写真と共に、
美のアクション法もたくさん紹介されています。

 

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