《秘密基地のようなミニ書斎》高低差を利用してロフト風に…床より1m高いワークスペース

  • 更新日
  • 有効期限 2024.08.03

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書斎は本を読むだけでなく、仕事に没頭したり、
煩わしさから距離を置いてホッと息をついたり、趣味を楽しんだり。

プライベートな空間を指すことが昨今多いですよね。

 

そして、書斎といえば“籠もる”イメージがあります。

 

小さな空間だからこそ落ち着ける、あるいは没頭できるという人も少なくないのではないでしょうか。

リビングの一角だったり、わずか一畳半の元押し入れであったり。

 

男の隠れ家では、省スペースを有効活用した造りや、使い勝手を重視したインテリアなど
オーナーこだわりの『小さな書斎』を特集しています。

 

高低差を利用してロフト風に…
床より1m高いワークスペース

 

 

目線の高さを変えて
生活スペースとは別空間に

 

リビングに足を踏み入れた途端に、壁一面に収納された、LPレコードが目に飛び込んできます。

その数、約6千枚。

STさんが中学生の頃から45歳の現在までに集めたジャズ、ソウル、ヒップホップのブラックミュージックや映画音楽など。

レコード店かと見まごうばかりの膨大なコレクション。

 

「レコードの他にも靴や洋服が多すぎて、収納しきれなくなり、引越しするつもりでいました」

 

ところが、近年の不動産高騰により住み替えを諦めたといいます。

 

「ここをリノベーションして住み続けようと方針を変えました。収納の問題を解決できて、できればワークスペースもほしいと……」

 

典型的なファミリー層向けの広さと間取りのマンションで希望が実現するのか半信半疑だったそう。

専門業者数社に相談してみたところ、ダントツによかったのが『リノベる。』のプランだったといいます。

 

「限られたスペースの中で、ワークスペースを造ってくれた。この提案力にやられたと思いました」

 

『リノベる。』のリノベプランは、玄関を入って左側の、個室や水回りがあるサイドを少しずつ縮小して、
ワークスペースを造り出すというもの。

また、リビングとダイニング、ワークスペースの天井を取って約10cm分高くしました。

 

こうして生み出したミニ書斎は約1.6平方メートルで、床より約1m高いです。

コンクリートの天井まで高さ約160cm。

お洒落なロフト風のミニ書斎に生まれ変わりました。

 

 

この家の主人・STさんは夫妻で在宅勤務を行うほか、親子で共有することもあり、
家族みんなで使っています。

壁に沿って子どもの勉強と親の仕事が一緒にできるようにと、L字形のデスクを備え付けました。

 

ドアや仕切りを設けないで、オープンな造りにしたので、ミニ書斎からはリビングを見渡せます。

リビングの様子を見守り、体を乗り出せば子どもが玄関から出かけるときも見送ることができます。

 

「こんなにオープンなのに、デスクに向かって仕事をするときは、下にいる家族と目線の高さが違うので、仕事がしやすいんです」

 

床の高さを1m上げたことによって、生活空間とは別の空間となり、仕事に集中できる。

高低差を生かしたアイディアはリノベーションの可能性を教えてくれる事例といえます。

 

デスク脇の棚には好きなアートやレコードジャケットを飾り、
デスク上には、リビングのターンテーブルとは別にレコードプレイヤーも置いてあります。

今後はデスクの照明を可動域のあるものに替えることを考えているそうです。

 

「在宅勤務のときにも、たまに音楽を聞きながら作業をすることがあります。落ち着いて仕事ができるので、快適ですね。リノベーションをして本当によかった」

 

レコードコレクションの棚にはまだ余裕があり、新しいレコードを追加することも可能です。

何よりも膨大なコレクションを収納しつつ見せることによって、STさんのこれまでの人生と趣味が詰まった空間となりました。

仕事の合間にレコードコレクションを上から眺め、音楽を聴く。

ライフスタイルを生かした、理想的なワークスペースにSTさんも大満足です。

 


 

本誌では、他にもさまざまなオーナーこだわりの『小さな書斎』が紹介されています。

 

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