【健康的な身体作りを行うための考え方】人気トレーナー・岡部友「何よりも大事なのは『計画の立て方』」

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。

 

「痩せたい」「体重を減らしたい」など、ダイエット目的で食事管理や運動を始める方が多いこの季節。

Woman’s SHAPE&Sportsでは、間違った情報や食事管理に惑わされないために、
トレーナーの岡部友さんに、しっかりと“健康的な身体作り”を行うための考え方をインタビューしています。

 

何よりも大事なのは『計画の立て方』

 

 

気温が高くなり夏が近づくとメディアでのダイエット特集も増え、
「今年こそは!」と意気込む方の姿が目に浮かびます。

 

「この季節になると夏に向けての記事が増えますが、期間限定のダイエットはそもそも間違っているし、失敗の始まりなので、その思考から修正していきたいですね。

まず考えてほしいのは、『どんなスピードでやるのか』。今までダイエットを失敗してきている人は『続いていない』ということ。継続が一番重要だということを念頭に考えていかなければ。みなさん走り出しはかなりモチベーションが高く、運動も食事管理もできますが、『それをどれくだい続けられるのか』という話です。健康的な生活は本来、一生続けないといけない」

 

ダイエットモードで高まる気持ちに対して、実際に身体が慣れてくる時間は比例しないでしょうから、
心と身体の二軸で調整していく必要がありますね。

 

「はい。そこまでまずやってほしいのが、『一週間単位で自分の行動を見直す』という作業。やると決めたダイエットのためのメニューを1週間のうち7日間やるのか、さらに朝昼晩ぜんぶやるのか。仮に7日間実行できたとしても『これをあと2ヶ月続けられる?』という問いを、毎週自分に投げかけてください。そこで自分がどう感じるかをきちんと感じるなら頻度を減らして、また1週間後にどう感じたかをジャッジします。もし『2ヶ月続けられる』と思えた場合でも、まずは次の週だけ続けてみてジャッジ。これを繰り返してください。とにかく1週間毎にジャッジすること。それが継続への鍵です

 

続けるためには、無理をしないということですよね。

 

「そうなんですが、楽して続けようと言っているわけではなくて。重要なのは変化のスピードを自分で微調整していくということ。ダイエットは生活習慣を変えることなので、最初がきついのは誰もが感じることです。でも多くの人が結果を早く求めるがゆえに、無理してきつさに耐え、期間限定の食事管理になり、継続にいたずらリバウンドしてしまう。だから“負荷は感じつつも続けられるゾーンに居続ける”ことが大事だと思います」

 

なるほど。

その“負荷は感じつつも続けられるゾーン”を1週間毎に延長していって習慣化し、
いつのまにかそれが普通になっていた、みたいな展開が理想的でしょうか。

 

「ですね。これって食事に限った話だけではなく『計画の立て方』の癖づけ。今の目標だけを迫っている、決めたらそれしか見えなくなってしまう人は、ダイエットも失敗しやすいです。逆に無意識にできている人もいて、そういう人は1週間毎とかじゃなく、1日レベルで自分にフィードバックして、未来の目標と今の目標とで分けて動ける。そうやって物事を俯瞰して見れるかどうかは、個人の性格と受けてきた教育の影響も大きいです」

 

極端な話どんなダイエット方法で始めてもいいから、
始めたら1週間毎にフィードバックするっていうのを繰り返せば、
精神的にも身体的にも自分に合っているかどうか、
つまり、続けられそうかどうかがわかってきますよね。

 

「はい。そして、100%頑張るんじゃなくて70~80%でいるほうが継続できる感覚がわかってくるはず。フィードバックを1週間、3日単位とかで行うことで『自分はまだ生活習慣が変わるための、健康的な生活に慣れるための移行期間にいるんだ』と自覚してください。でもその期間を過ぎたらフィードバックもいらないしチートデイも要らないし、すべてが当たり前になる。移行期間は誰にでも必要なので、そこをすっ飛ばさずに、きちんとステップを踏んで、心身を整えていきましょう」

 


 

本誌では岡部友さんのインタビューの続きをお読みいただけます。

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。