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まるで『水』をそのまま固めたみたいに透明で、ぷるぷるのお菓子『水グミ』。
他のグミとは材料やつくり方が違うのでしょうか。
子供の科学では、『水グミ』を開発したUHA味覚糖の開発者である山邊史貴さんに
誕生までの苦労や工夫をインタビュー。
そもそもグミって何?
ぷにぷに感のもとはゼラチン
グミはもともとドイツの『ハリボー社』が商品として販売を始めたお菓子で、
砂糖、水あめ、ゼラチンが主な原料です。
ペクチンのようなゲル化剤を加えたり、ゼラチンや水分の量を変えたりすることで、食感の違いを出しています。
日本ではグミを固める凝固剤にゼラチンを使うことが多いですが、
海外では加工デンプンを使っている商品も増えています。
どうして『水グミ』は生まれたの?
「透明なのに味がする」グミをつくりたかった
新しいグミをつくるときには、飲料をヒントにすることも多いそう。
「透明なのに果物などの味がするフレーバーウォーターから着想を得て、『水のように透明なのに味がするグミ』がつくれないか、と考え始めたのが水グミを作るきっかけです。どうしたら透明にできるかはわかっていたのですが、どのくらい透明なグミをつくれるかは何度も挑戦を重ねたところです」
他のグミとはちょっと違う!
『水グミ』のすごいところ
(1)『スターチ製法』でしずく形を再現
砂糖や水あめ、ゼラチンを混ぜた液を型に流して固めるのが主なグミのつくり方。
使う型によって大きく2つの製法に分かれます。
『スターチ製法』はトレイに敷き詰めたスターチ(デンプン)の粉に、
樹脂などでつくった型を押し込んでへこませて、そこに液を流し込みます。
もう一つの『スターチレス製法』は、金属でできた型に直接液を流して固めます。
今回紹介している『水グミ』のしずく型はスターチ製法でつくっています。
(2)ぷにぷにのもとは“こんにゃく粉”!
『水グミ』はゲル化剤としてこんにゃく剤が使われています。
保水性が高いこんにゃく粉を使うことで、こんにゃくのようなぷるぷるした性質が加わるため、
他のグミとは違った、少しやわらかさのあるぷにぷに感が出ています。
こんにゃく粉を使っているのは、ぷるぷるした性質だけでなく、無色透明であることも重要な理由の一つです。
本誌では、さらに詳しい『水グミ』の解説が掲載されています!
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