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水難事故はどんな場所でも必ず起きます。
ライフジャケットは全員が装着。
そのうえで予備知識を頭に入れ、緊急時の対処方法もマスターしておきましょう。
すべては楽しく、安全に遊ぶために…
『BE-PAL』では水辺の危険 回避術を特集しています。
解説はラフティングやキャニオニングなどのツアーを企画するグランデックス 代表の加藤哲也さん。
流されても溺れない
川の危険回避術
川の危険から身を守るポイント3点
- 何はおいてもライフジャケットを着用
- ホワイトウォーター・フローティング・ポジションを知る
- 安全を常に見守るバックアップ
(1)適切な浮力、適切なサイズが必須
固型式と自動膨張式がありますが、川や湖、海などのレジャーで常時水に入る場合は固型式が最適。
子どもは股下べるどを確実に締め、体にフィットさせます。
垂直方向に引っ張って、ずり上がらないか確認すること。
(2)立たずに流され、流れの緩やかな場所へ
【ホワイトウォーター・フローティング・ポジション】
足や体が水中の障害物に引っかからないよう、ひざからつま先を水面に出し、両手を広げた漂流姿勢。
浮力を確保しつつ動水圧から身を保護できます。
【フェリーアングル】
流れに対して直角に泳ぐと簡単に流されることがある。
そのため、流れに対し上流側に斜め45度程度の角度をとると、推進力と流れの力が合わさり、効率的に岸へ移動できます。
【ディフェンシブスイミング】
足を下流側に向けたホワイト・ウォーター・フローティング・ポジションのまま、
両手でバランスをとり水をかく泳ぎ方。
余裕があればうつ伏せになる、クロールなどで一気に泳ぎます。
(3)大人は下流側で子どもをバックアップ
子どもを遊ばせる場合、大人もライフジャケットを着用し、
子どもが流されることを想定し、川下側にいること。
浅い場所で流れて遊び、受け止める練習をしておくといいでしょう。
海&湖の危険は観察眼を養うことで脱出可能
日本ライフセービング協会 指導員の田村憲章さんは
海や湖で遊ぶ際の注意点を解説します。
海&湖で安全に遊ぶための3ヶ条
- 情報…天候、気温、波の高さなど現地の情報を仕入れる
- 周知…誰とどこに出かけるかを家族に伝える
- 装備…ライフジャケット、ウォーターシューズ、ホイッスルは必携
さらに、他にも、海や湖で遊ぶ時に知っておくべきことはこんなにもあります。
- アクティビティー中に流されたら118(海上保安庁)に通報を
- 防波堤沿いは離岸が発生しやすいので注意
- 溺れている人には浮力のあるものを投げ入れる
- 足場が滑りやすい岩場は裸足厳禁
- 流れが複雑な河口付近では遊ばない
- 意外と気づきにくい熱中症に注意
- 子どもからは目を離さず、見守ること
- 寒くて凍えそう…は、低体温症のサイン
- 浜辺に打ち上げられた生き物には触らない
- 海の掲示板は入水前に確認
本誌では、お二人によるさらに詳しい解説をお読みいただけます。
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