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かつてトライアスロンにて、トップレベルでライバルとして戦ってきた田山寛豪さんと細田雄一さん。
スイムが武器の田山さんと、苦手なスイムを技術でカバーしてきた細田さん。
Triathlon Luminaでは、ふたりが考えるトライアスロンスイムが
より速く・強くなるための『攻め』のテクニックをインタビューしています。
レースで強くなるための田山流と細田流のポイント
今回はテーマが『実践的トライアスロンスイム』。
初級、中級の方々はもちろん、エイジグルーパーの方々が、
レースでさらに上を目指すために“攻め”のスイムテクニックを教えてもらいたいと思っています。
田山:レベルアップのポイントは3つ。
ひとつはヘッドアップです。最短を泳げるようにしたり、自分のスペースで泳ぐために周囲の状況を把握したりするためにも、ストレスなくヘッドアップができるようになるのがまず第一だと思います。
ふたつ目は、やはり高強度トレーニングは欠かせません。ベース練習だけではなく、短い距離でもいいので、全力を出し切る強度の高い練習も行っておくことが大切です。
そして3つ目は、トライアスロンスイム独特のチェンジオブペースです。ゆっくりなところからペースを上げたり、早いところからスピードを落としてまた上げたり。試合では頻繁にペースが変わります。それに対応する力を身につけるための練習を行うことで、さらに上に向かうための第一歩を踏み出せると思います。
細田:田山さんがおっしゃった3つのポイントは間違いないですね。特に高強度トレーニングはぜひ取り組んでもらいたいと私も思いますし、試合を考えるとヘッドアップは絶対に必要なテクニック。田山さんのヘッドアップは、ほかの選手たちとちょっと違います。顔だけを前に向けるのではなく、身体ごと浮き上がる感じですよね。
田山:そうですね、体が浮いていないと、ヘッドアップをしても下半身が沈んでしまって抵抗になる。なので、身体は全体的に浮いた状態でヘッドアップするスキルは必要です。
細田:なんだか、田山さんとポイントが被っちゃいましたね。
田山:細田さん!被りはダメダメ!細田さんは、どちらかというとスイム自体は得意な方ではないし、短い距離のスプリントは僕より速かったけど、ペースを刻むような少しゆるめの強度になると全然僕の方が速かった。それなのに、試合になると同じトップの集団に細田さんがいるんですよ。そこに僕はいない、まさに実践的なテクニックをおもちだと思うんです。
本誌では、お二人の対談の続きをお読みいただけます。
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