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時間の取りやすい夏休み、本を通じてビジネスを活性化するヒントをつかみましょう。
視野を広げて臨めば、読むべきは本はビジネス書に限らず多岐にわたるはずです。
まずは経営の最前線に立つ3人の声に耳を傾けてみましょう。
今回は経営共創基盤(IGPI)グループ会長の冨山和彦氏のインタビューをピックアップします。
日本が目指すべきは、どこに複雑性があり
顧客がどこに高い対価を払ってくれるかを探し続けること
米カリフォルニア大学サンディエゴ校のウリケ・シェーデ教授の『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』は、
日本のビジネスパーソンを元気付けてくれる本です。
シェーデ氏によると、日本の企業が強いのは今も昔も複雑性が要求される領域で、
(大相撲で絶えず新しい技を身に付け勝利していた舞の海にちなんで)「技のデパート」「舞の海戦略」と呼んでいます。
この強みは今後も有効だと強調しており、私も同感です。
日本が目指すべきは、どこに複雑性があり、顧客がどこに高い対価を払ってくれるかを探し続けること。
単純なハードだけでは立ちゆかない時は、この行動が大切だと同書は指摘します。
この点でもインスピレーションをもらいました。
シェーデ氏とは長い付き合いがあり、100%賛同しているわけではありませんが、
好ましい議論の相手です。
彼女の方が日本に優しく私の方が厳しいという違いはありますが、
日本の企業、企業にはもっとポテンシャルがあると考える点で共通認識があります。
『常識』が変わりチャンスが

古屋星斗氏らの『「働き手不足1100万人」の衝撃』は人口動態のデータを活用し、
労働の需要と供給を冷静にシミュレーションしています。
人口動態は地味ですが極めて正確に未来をシミュレーションできます。
ビジネスパーソンは「確実に来る未来」に賭するのが基本であり、注目すべきです。
日本の人口減少が進んだ場合、
「市場が縮む分、労働力が供給過剰になるため、賃金は上がらず失業が増える」と考える人が多いのですが、
人口動態のデータから見ると実は逆です。
労働供給が制約されることで人手不足になり、賃金も上昇します。
それまでの「常識」が変わり対応が大変ですが、その分ビジネスチャンスが生まれます。
美術史家、エルンスト・H・ゴンブリッジの書いた『美術の物語』は
有史以前からほぼ現代に至るまでの美術の歴史を時間軸に沿って紹介しています。
著者はこの分野の大家ですが読みやすい歴史問題であり、美術を通して人類の歴史を語ります。
ビジュアルも豊富でくつろいで読むことができます。
私はこうした本は1回に10ページほど、ゆっくり読みます。
最初から通して読む必要はなく、関心のあるところから読んで着想を得ます。
経営は関わる人の思いや価値観が大切です。
その本質を洞察するには人に対する観察が欠かせません。
そのため私は演劇や映画、音楽などに触れる時間を持ち、経営や経済の本だけでなく、
小説や漫画も読みます。
読書で大切なのは考えること。
本を読むのに使った以上の時間をかけて読んだ内容を考えます。
そうしないと身体化されませんから。
もう一つは楽しんで読むこと。
勉強だと思うと「忙しいから読めない」となりますが、エンターテインメントとして楽しみ、
多様な刺激を受けてほしいと思います。
本誌では、さらに他にも経営者の視野を広げる、読むべき本が紹介されています。
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