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斬新なエンターテインメントによって、磁場のように人が集まる韓国・ソウル。
インテリアや工芸などリビングデザインに目をやると、
伝統を知り、新しいセンスを吹き込んで自由に楽しむ姿勢がうかがえます。
一泊二日も楽しいソウルですが、
ELLE DECORでは、今こそゆっくりと、韓国のデザインを巡る旅を紹介しています。
暮らしの中の美しさを教えてもらった大切な店
クリーンな服・コスメ・雑貨などが好評の韓国のライフスタイルブランド『GBH』。
ブランドマネージャーのハン・ナヨンさんがアンテナを張っているのは単に美しいモノだけではありません。
つくり手と作品、モノを選ぶ眼や飾るセンス、それらが一つに昇華された店は「インスピレーションをもらう大切な場所」。
「友人を連れていきたいですし、インスタグラムで発信するのもこうしたお店の素晴らしさを伝えたいからなんです」
最初に挙げたのは『イイェハ(yi yeha)』です。
ポール・ケアホルムの『PK22』に韓国の古い木の家具。
誕生した場所や時代の異なるモノが心地よいアンサンブルを奏でています。
「強いイメージのスチールと温もりある木がここでは調和しています。代表のイ・ボラムさんの感性から学ばせていただくことは多いです」
イイェハでは「古いモノと現代とか美しく調和することを見せたい」とイ・ボラムさん。
「店名は母の名前の音から取り、『利(イ)』『藝(イェ)』『閜(ハ)』という漢字を当てました。古いものに向ける古い目線を変え、過去と現在の接点で新しく開かれる、思惟の時間を意味しています」
家で自然の風景を楽しめる
緑による表現に驚いた
緑による表現に気づかせてくれたのが『オイタ 彵』です。
「自然の風景を家の中でも楽しめるということに感動しました」
オイタ 彵のチェ・ムンジョン代表は自然な植物の姿を見せたいと、
今のスタイルに行きつきました。
「一般の園芸植物も小ぶりの盆栽のような鉢で繊細な美観が備わるよう仕立てています」
2016年から携わったインテリア店『チャプターワン』の仕事を通して作り手への関心が高まったというハン・ナヨンさん。
『モノハ漢南』の工芸展をよくチェックしています。
「ある時、漆塗りの細い端があって、私が探していた箸そのもので。キュレーションが私に合っているんです」
カフェのおすすめは、北村の『カフェデルコトネ』。
韓屋の木の梁を見ながら一休み。
その日見たモノや空間を振り返ってみます。
ソウルに暮らす今の人々の生活の美に触れた記憶を、大切に持ち帰りたくなります。
本誌では、韓国のインテリア、韓国初のクラフト・プロダクトなども掲載されています。
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