この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。
避暑地として別荘を持つ人が多い軽井沢は今、
さまざまなジャンルのクリエイターが集まる、感度の高い注目のエリア。
25ansにて特集されている、美しい森の中でのエレガントライフをご覧ください。
木々の美しさに恋をして
“公園の中に住む”心地よさ
写真家・高木由利子さんのお宅
高木さん自身が撮影を行ったこの日は、霧に包まれた初夏の日。
部屋全体に木々の緑が映り込みます。
「秋には紅葉で真っ赤になるし、冬には雪が写って青くなる。だからここでは色校なんてできないの」
そう笑う写真家の高木さん。
東京生まれの高木産が軽井沢のこの地に移り住んだのは7年ほど前。
友人が南軽井沢に土地を購入したと聞いたときにピンときて、
その週末には友人とともに軽井沢を訪れ、半月後には彼女の4軒先の土地を手に入れたといいます。
「それまで軽井沢に住むなんて夢にも思わなかったし、車の免許すら持っていない。ライフタイミングとしてもむしろ悪条件でしかなかったのに、気が付いたらここに住むと決めていました。
何しろ木々が素晴らしい土地に、恋に陥ってしまった感じでした。こんなことは人生に一度しかないかと」
凛々しい木々をできるだけ切らないことを主軸に家を建てたところ、Yの字のような家に。
「太陽が動くごとに一日中、あらゆる方面から光が差し込んでくるので、そこに生まれる陰影を追いながらその時の気分で場所を選んで過ごしています」
アウトドアリビングから
午後の庭を眺めて過ごす幸せ
茶道家・深澤里奈さんのお宅
深澤さんのご自宅は、右の高木由里子さんのご自宅と同じ建築家の手によるもの。
高木さん宅に伺い、この建築家に頼もうと決めたそうです。
「でも高木さんの家の世界観とは全く違いますね。私の家は“白と木の世界”。そして収納にこだわり、全部“しまう”というスタイルです」
3年前、軽井沢に移り住むまでは都心の高層マンションで暮らしていた深澤さん。
「もう少し地面に近いところで子育てをしたい」、そして「お茶室を持ちたい」という願いを抱いていたところ
コロナ禍でさまざまな状況が変わり、軽井沢移住を後押しされたのだとか。
移り住んでみて感じるのはやはり自然の心地よさ。
「光も風も緑の色も、都会とはまるで違います。標高が高いので空気も爽やか」
一方で自然ならではの大変さもあるといいます。
「紫外線が強いし、ライフラインは都心より脆弱。冬に倒木による停電が起きれば命に関わりますから、発電機は必須です。自然の中に住むのだという思いは必要ですね」
軽井沢で暮らすことは自然の魅力も厳しさも知ることなのだと、教えてくれました。
本誌では、他にも軽井沢で暮らす方々のライフスタイルが紹介されています。
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。