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ボリビアの1500万年前の地層から発見された化石が物議を醸しています。
現生人類のものと思しき足跡が残されていたのです。
200万年前に人類が誕生した、という定説は見直されるべきなのかもしれません。
今回、ムーに掲載されている『人類史の定説を根底から覆す驚異の化石』をピックアップします。
人類史の定説を根底から覆す驚異の化石
ボリビアで発見された化石が、科学者や古代史研究家の注目を集めています。
発見されたのは、首都ラパスから西に約70キロ、チチカカ湖近郊のスカルティティという小さな町です。
写真をご覧の通り、一見するとただの“ヒトの足跡”ですが、発見された地層の年代が問題視されているのです。
現在、人類学の基礎として、われわれ人類の祖先は“200万年前にアフリカで誕生した”というのが定説です。
しかし、公式の発表によれば、1500万~500万年前の痕跡だといいます。
つまり、人類が存在していないはずの時代に残された足跡であり、
この化石が人類学の定説を覆す可能性を秘めたオーパーツかもしれないのです。
歴史学上、1500万~500万年前は「中新世」と呼ばれ、具体的には今から約2300万~500万年前の時代を指します。
生物相は、より現代に近くオオカミやネコ科の動物、このほかにカラスやフクロウ、
今も深海に棲息していると噂される巨大サメのメガロドン(ムカシホホジロザメ)も、
すでに中新世には存在していたとされています。
当時、アフリカ大陸とユーラシア大陸がつながったことで、陸の生物の往来が盛んになり、
アフリカから渡ってきたゾウが生息域を拡大、繁栄していったといいます。
同時にオランウータンなどのヒト科も誕生したとされます。
ですが、件の化石の足跡を見る限り、オランウータンの足とは明らかに異なります。
拇指を含めた5本の指は、位置から形状まで現生人類と酷似しています。
サイズは、29.5センチ。
現代人の平均は約24センチといわれており、比較するとかなり大きいサイズです。
形態学的に見ると、足跡の主は身長1.7メートル、体重約70キロの男性に相当するといいます。
初期段階で化石を調査した考古学者のマニュエル・デ・ラ・トーレは、
「アンデス高地を歩いた人間のもので、当時の大きな湖の浜辺を歩いていたのだろう。湖が干上がり、石化して、次第に泥の層に覆われていったものが露出した」
と説明しています。
実は、これまでにも、いくつか太古の地層から足跡の化石が発見されています。
1968年、アメリカ、ユタ州の古生代カンブリア紀(約5億4200万~4億8800万年前)の地層から発見されたのは、
「三葉虫を踏み潰した靴の跡」です。
三葉虫が存在していたカンブリア紀は、地球上のほとんどが海で覆われていた時代です。
当然、ヒトは存在していません。
また、1982年、同国テキサス州のグレンローズのパラクシー川一帯にある
中世代白亜紀(約1億4000万~6500万年前)の石灰岩の地層から、ヒトの裸足の足跡の化石が発見されました。
現場は、恐竜化石の一大産地として世界的に知られており、アクロカントサウルスやブロントサウルスなど、
数多く有名な恐竜の化石や足跡が発見されている。
同年3月以降、恐竜の化石のほかに“80個以上”もの足跡の化石が発掘されています。
中には、恐竜と競うように走ったヒトの足跡の化石まで発見されているといいます。
ですが、残念ながらバラクシー川で発見された足跡の化石をはじめ、
いまだ不可思議な化石の科学的調査について公式の発表はありません。
しかし、ボリビアの化石について、現地のフェルナンド・フアナクニ・ママニ外務大臣は、
「これは地球上で発見された最も完璧な足跡であり、ボリビアの高地にあるため、今後、詳細な調査が必要だ」
と語っています。
はたして人類学の定説をひっくり返す世紀の発見となるのでしょうか。
本誌では見つけられた化石の写真等も掲載されています。
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