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駅から登って、駅に下りる「駅からハイキング」。
山と溪谷では、晴れた週末に、思い立ったら気軽に行けるコースを特集。
今回はその中から小田原の海と里山を堪能できる『石垣山ハイキング』をピックアップします。
小田原の海と里山を堪能できる『石垣山ハイキング』

温暖なこの地は冬晴れのハイキングにぴったり。
旅情と地物を味わい歴史も感じるおすすめコースです。
今回ハイキングをレポートするのは、山と溪谷の編集部員である丸山瑞貴さん。
日々の喧騒から離れリラックスできるハイキング
文:丸山瑞貴
聞き慣れない電車の発車メロディーをいくつか聞くと、「なんだか遠くまで来たな」と思う。
小田原駅で「お猿のかごや」を聞いて熱海方面に一駅、石垣山のスタート地点の東海道線早川駅に到着。
漁港に最も近いといわれう各駅停車駅でもある。
今回は石垣山に登る前に、小田原漁港に立ち寄った。
理由は2つ。
1つ目は、駅からハイキングの醍醐味は旅情も味わうことで、観光は元気なうちにしたほうが楽しめると思ったからだ。
漁港では、フォークリフトで魚のたくさん入ったコンテナを運ぶ光景が迫力満点だった。
2つ目の理由は、早川に来たからには漁港の地魚入りの海鮮丼をいただきたかったから。
食堂のどのメニューも大変人気なので、混んだり売り切れになる前に早めに行ったほうがいいのだ。
腹ごしらえをしたら、元気に石垣山へ出発。
漁港から駅のほうまで戻り、ガードをくぐって住宅地を歩く。
途中、魚屋のおじさんに「石垣山へ行くの?気をつけてね」と声をかけてもらった。
また、石垣山への案内板が、ところどころに設置されていた。
親切な町だなと思った。
住宅地を抜けると、みかん畑が両側にある上り坂の車道。
振り返ると、はやくも展望がよい。
車道には歩行者向けに、石垣山にゆかりのある戦国武将や茶人を紹介する案内板が8つ立てられている。
豊臣秀吉が小田原北条氏を包囲した際の本陣として、石垣の城を一晩で築いたという伝説が山名の由来だという。
案内板を読みながら歩くと、案外早く石垣山一夜城歴史公園の入り口に着いた。
近くの直売所で地物のみかんを購入し、園内に入る。
石垣山は、この公演の中にあるのだ。

すぐに豊臣秀吉が築いたという石垣を見ることができた。
少し進むと、高くて太い木が多いことに気づく。
歩道以外には多年草のシャガが豊かに生えている。
木漏れ日と、風でそよぐ葉の音が気持ちよく、とてもリラックスできた。
さらに進むと芝生が広がるニノ丸跡。
石垣山の山頂は、天守台跡だ。
公園内をどんどん進み、本丸跡へ。
静かで、聞こえるのは周囲にいる数人の話し声と、あとは風の音だけだった。
そして海の見えるベンチが数台。
その中の一つに腰掛けて、景色を見ながら先ほど買ったみかんを食べた。
日々の喧騒から離れる時間は大切だなと思う。
みかんを3つ食べて下り始めた。
公演入り口の前の車道に合流し、また舗装路を下っていく。
左側の歩道を行くと、江戸城の石垣の石切出場の見学ができる。
人力で石を切り出して、港までソリにのせて、木造船で運んでいたらしい。
最後に早川を渡れば、もうすぐ入生田駅。
海の幸も満喫、石垣山の緑の堪能できる小田原の魅力あふれるコースだった。
本誌では、石垣山の詳細や、他にも西武線沿線の山10コースや、
関東だけでなく日本全国のハイキングコースが掲載されています。
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