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2000年代初頭、ハリウッドスターたちが取り入れ、一気に広まったピラティスが
今また世界中でブームを巻き起こしています。
名だたる俳優やモデルがSNSでトレーニング姿を発信。
トップアスリートたちも次々にトレーニングに採用。
街にはピラティス専用スタジオが急増中です。
視線改善、筋力強化、腰痛予防などに効果があるとされながらも、まだ理解されていない部分が多いです。
今号のTarzanではピラティスを知り尽くした専門家たちの協力を得て、
徹底的かつ多角的に掘り下げ、自宅でできるマットピラティスを軸に紹介しています。
ピラティスはヨガとどう違う?

ピラティストレーナーの菅原順二さん、
アスレティックトレーナー・ヨガインストラクターの山本邦子さん、
理学療法士でヨガ・ピラティスのインストラクターの中村尚人さんの3名が
ピラティスとヨガの違いについて対談!
菅原:よく「ピラティスとヨガって何が違うんですか?」という質問を受けますが、そもそも起源が異なりますよね。
中村:ヨガは古代インドで生まれたもので、もともとは出家した人たちが寺や洞窟で修行し、悟りを開くためのものです。ヨガの目的は精神的な解放、つまり解説を目指すこと、と言えばわかりやすいかな。
山本:現代のフィットネスクラブで行われているヨガと本来のヨガとは、全く違う世界観ですよね。
菅原:一方、ピラティスは20世紀にドイツ人のジョセフ・ピラティスが考案したメソッドです。
中村:ヨガの長い歴史に比べたらピラティスは新しいよね。
菅原:ジョセフのことを彼から指導を受けた弟子たちは親しみを込めて「アンクル・ジョー(ジョーおじさん)」ってよく呼ぶんです。彼は、当時の人たちの運動不足を嘆き、正しい姿勢や動きを取り戻す手段の一つとしてエクササイズを考案しました。ジョーは「とにかく動け!」と言っていたそうで、動きの中でカラダにもともと備わっている能力を引き出そうとしたんです。
中村:ヨガは宗教的・精神的な要素が強いけど、ピラティスはカラダを整えることが目的だよね。ただ、フィットネスクラブで提供されるプログラムは、両方とも現代人のカラダのニーズに合わせてアレンジされているから、似たように見えるのも無理はないかも。
山本:フィットネスクラブでやるか、ヨガスタジオでやるか。もしかしたらヨガは出会う場所によって少し印象が違うかもしれないですね。
菅原:では、ピラティスとヨガの動作は、具体的にどう違うんですかね。
中村:ざっくり言うと、ピラティスは「安定性」、ヨガは「柔軟性」っていう感じかな。
山本:ピラティスはカラダの軸をしっかりさせ、安定した動きを重視します。それに対してヨガは、カラダを解放して柔らかく、どんどん伸ばしていく感じ。
菅原:ヨガって足に首をかけたり、後ろに回して頭につけたり、すごいですよね!
中村:カラダの限界に挑戦しちゃう感覚ですね(笑)。
山本:ヨガでは、ポーズを止めて内観する時間を大切にします。一方でピラティスはアクティブに動き続けながら、カラダを意識的にコントロールするところがポイントですね。
中村:そうなると、結局どっちを選んだらいいのかって話なんだけど、僕はよく、「ピラティスはカラダの基礎を学ぶ教習所のようなもの」って紹介しています。基本的なカラダの動きや姿勢を学び、それを土台にスポーツ日常生活に活かす、という考え方です。
菅原:ピラティスは特に背骨の使い方を教えてくれるのが特徴的ですよね。直立して二足歩行するように進化した人類にとって、背骨のポジションを整えることは永遠のテーマ。なのに、背骨を意識して動かすフィットネスって実は少ないですから。
中村:確かに、背骨ってめちゃくちゃ大事なんですよ。ピラティスでは、背骨を関節ごとに一つ一つ動かす「アーティキュレーション」という動きがあります。現代社会は、座りっぱなしやスマホの見過ぎで姿勢が崩れがちなので、ピラティスは歪んでしまった姿勢の改善に非常に効果的です。
山本:ピラティスの良いところは、自分のカラダがどうなっているかをしっかり実感できる点ですよね。
本誌では、記事の続きやピラティスの基本、歴史、悩みの解消につながるピラティスなども特集されています。
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