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よかれと思ってした気遣いが、相手を不機嫌にさせてしまう…。
見極めを誤ると大失敗してしまうNGマナーがあります。
ごちそう、手土産、雑談、LINE、結婚式、ハゲ、臭い、ゴルフ、カラオケ
お茶出し、ウェブ会議、機内サービス、新幹線…
必須レベルから最新トレンドまで33本、掲載しています。
今回はその中から、過去にGoogleで人材開発・組織改革に従事していたという、
プロノイア・グループ代表取締役のピョートル・フェリクス・グジバチ氏による
『雑談』についてのマナーをピックアップします。
天気の話をする人は
世界の一流から『時間泥棒』と思われている

文:ピョートル・フェリクス・グジバチ(プロノイア・グループ代表取締役)
雑談のための常套句はビジネスに役立たない
ビジネスの場における雑談は突き詰めると、自分が達成したい成果にたどり着くための手段といえます。
実際、世界の第一線で活躍するビジネスパーソンは明確な意図や目的を持って雑談を『武器』として活用し、成果を出すことを意識しています。
ところが日本の一部のビジネスパーソンは目的がよくわからない雑談をしがちで、その典型が『天気』の話です。
これまでに多くの日本人ビジネスパーソンと接する機会に恵まれましたが、とても不思議だったのが天気の話から会話を始めることです。
最初は「季節の移り変わりを大切にしているのか」と思いましたが、すぐ「天気の話は雑談を始めるための常套句」と気づきました。
天気の話がよいのは「違います」と言われる心配がなく、安心、安全である点です。
しかし、ビジネスの場面で「今日は暑いですね」など実のない会話を際限なくしていたら、相手に「つまらない人間」と思われてしまうかもしれません。
ビジネスにおいて無意味な雑談は、時間の無駄です。
相手に刺さる会話ができなければチャンスを失い、信頼関係を築くことも難しくなります。
グローバル化が進んでいる現在、『時間泥棒』と言われても仕方ありません。
それよりも、成果を出すために相手と雑談を通じて信頼と信用、尊敬のある関係を築くことを目指すべきです。
では、どうすれば信頼関係を築くような会話ができるのか。
それには相手に「無条件の肯定的関心」を持って会話に集中し、相手が大切にしている価値観や信念、希望について聞いていくことです。
僕がモルガン・スタンレーに入社した際、アジア太平洋地域の部門トップがちょうど東京にいて、少し時間をつくってくれました。
「ピョートル、今日は何か話したいことがあれば教えてね」
「では、この部門の戦略を教えてください」
そう言うと、彼は大笑いしながらこう言いました。
「君がしてくれた質問、なんで私の部下は誰も聞きにこないんだ。次のマネジメントミーティングで君を皆に紹介するから、今の質問をもう一度してください。そして皆のロールモデルになってほしい」
この上司とは今でも連絡を取り合う関係です。
たった一つの質問で信頼関係が構築できたのです。
相手が大切にしているものは、直感的にわかるはずです。
経営者ならビジョンや戦略、ビジネスモデルだし、人事担当者なら組織風土やエンゲージメント、営業なら売り上げや顧客でしょう。
仕事の領域によって皆、毎日考えていることは決まっています。
そこに焦点を当て、相手がプロとして輝き、格好よく見え、心地よく話せる状態をつくることが雑談をする際のポイントです。
相手と信頼関係を築くには大切にしていることを聞く一方で、自己開示も必要です。
自己開示は、プライベートな情報も含め自分の思いや考え方を素直に伝えることで、相手の警戒心を解き、心理的な距離を縮めることができます。
しかし、日本人の皆さんは雑談における自己開示が欧米に比べるとスタイルやストラクチャーが違うと感じることがあります。
例えば一緒に飲みに行ったとき、強烈な下ネタが飛び出したり、同僚の浮気について話したりしていて、「ここまで話すんだ……」とびっくりさせられることがあります。
そもそもオープンスペースですべき話題ではありません。
こうしたやり過ぎの自己開示は不要。
もちろん「彼氏・彼女はいるの?」などと、相手にやり過ぎの自己開示を追ってもいけません。
本誌では、他にもマナーについて掲載されています。
- 【異動】「名刺が変わった」という相手にかける「おめでとう」よりも安全な言葉
- 【昇進祝い】男性へのプレゼントで「万年筆」や「靴下」がNGである理由
- 【贈花】胡蝶蘭を使って喜ばれる業種、「邪魔だ」と呆れられる業種
- 【接待】社長、部長、課長以下で「用意する店のランク」はどう違うか
- 【ごちそう】気遣いの「ワリカン」にはむしろ相手を本当に怒らせるリスクがある
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