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現在の川越は“小江戸”の代表的な町として親しまれ、 蔵造りの商家が建ち並ぶ通りを中心に、多くの観光客で賑わっています。
そんな“川越 の夜”に新たな魅力を添える存在としていま注目を集めているのが、 近年になり続々とオープンしている 「オーセンティックバー」です。
今号の男の隠れ家特別編集では、川越にある魅力的なBARを紹介しています。
『Bar Hosky』ー初めての人でも入りやすい落ち着いた雰囲気
川越のバーはどこも個性的で面白そうな店ばかりです。
そこでまずは西武新宿線本川越駅からすぐの場所にある「Bar Hosky」を訪ねてみました。
駅から歩いて3分ほどの場所に建つビル の3階に、目指すその店がありました。
両隣は美容関連の店なので、 女性利用者の姿が多く見られ、どこか明るい雰囲気に包まれています。
そこがかえって初めて訪れる人に安心感を与えてくれるようです。
ドアを開ければバックバーにずらりと並ぶボトルが目に入ります。
「ウイスキーとスタンダードなカクテルにこだわった店を心がけています」と、『Bar Hosky』のオーナーバーテンダーの小久保直人さんは語ります。
東京のホテルバーで経験を積んだ後、2018年6月にこの店をオープン。ウイスキーのストックは約600本、うちシングルモルトが500本を占めます。
入手困難な「Ichiro’s Malt 秩父」も各種そろえているあたり、ファンにはありがたいです。
『Bar Ruzek』ー料理のような凝ったカクテルを提供
日中の川越、特に人気の蔵造り通りは人の姿が絶えません。
江戸時代は町人地の中心、今は蔵造り通りの端にあたる札の辻に、川越らしさにこだわったバーがあります。
2021年10月オープンの「Bar Ruzek」です。
「駅から一番遠い場所にあるバーなんですよ」と、笑いながら応えてくれたオーナー・バーテンダーの吉原一広さん。
生まれも育ちも、さらにはバーテンダーとしての修行も川越だったというくらい、 とにかく川越愛に溢れている人です。
蔵造りの町並みが目と鼻の先にあり、しかも昼から営業しているため、 地域に住む常連客はもちろんのこと、観光客がふらりと立ち寄ることも多いです。
古くからの歴史や文化が残る川越という町は、お酒を愉しむ大人の嗜みも根付いていました。
ただ観光地化されてしまった蔵の町エリアには、ビールなどがテイクアウトできる店はありますが、ゆっくり着座してお酒を愉しめる店がほとんどありません。
吉原さんはお酒を通じて地元の魅力をより知ってもらおうと、日中から気軽に立ち寄り、川越の味を愉しめるバーを心がけています。
そんな吉原さんが最近力を入れているのが、川越で生まれたジン「棘玉」を使ったカクテル。
これは川越郊外にある埼玉県初のクラフトジン蒸留所「武蔵野蒸留所」がリリース。
通常のジンの約3倍のジュニパーベリーを使用し、製造過程でも通常の5倍以上の時間を費やした味わい深い逸品です。
本誌ではさらに、お店の概要を紹介しています。
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