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公衆浴場を一新し、日々進化を続ける温泉街。
この冬、住民一丸となりつくり上げた灯りの祭典がはじまります。
温泉に癒されながら、灯りの中をそぞろ歩きしたくなる、長門湯本の冬の風物詩へ。
今号のDiscover Japan(ディスカバージャパン)では、山口県最古の温泉「恩湯」が生む、灯りと名湯に癒される夜巡りを紹介しています。
街の灯りに誘われる
地域参加型のアートナイト
美しい音信川(おとずれがわ)が流れ、情緒ある街並みにひと目で魅了される長門湯本温泉。
いまでは浴衣姿の宿泊客や観光客がのんびりそぞろ歩くのが日常の風景ですが、数年前までこの街は、温泉地としての求心力を失いかけていました。
状況を変える転機となったのは、2020年3月の公衆浴場「恩湯」のリニューアル。
恩湯は約600年の歴史を有し、昔から地域の人々に親しまれた立ち寄り湯でした。
その長門のシンボル・恩湯を起点とした生活文化を見つめ直し、地域住民と観光客との交流の場としての役割を持たせることで、あらためて地域の誇りとなる価値を構築しました。
最大のポイントが地域の若者中心となり、外部の専門的な知見を取り入れながらも最終決定を地元住民がするという点です。
その進化の一端を感じられるイベントが「音信川うたあかり」です。
長門湯元温泉には、春は桜、夏は川遊び、秋は紅葉と四季折々の魅力がありますが、冬ならではの温泉街も楽しんでほしいと“灯り”をフックとしたイベントを立案しました。
湧き出る名湯は、感性も、心身もととのえる
2023年11月、恩湯が、入浴に関する文化的な取り組みに光を当てる「湯道文化賞」を受賞しました。
「神さま、仏さま、地域のさまざまな立場の方々と文脈を共有・協力して、湯を守ってきた」、「神さまから授かった湯という考え方を大切にしている」「湯に感謝するという精神が湯道と近い、ありそうでなかった湯」と評価されました。
恩湯の共同代表・大谷和弘さんは
「恩湯は約600年もの歴史の上に成り立つ山口最古の温泉。私たち長門湯元の人間にとっては『長門といえば恩湯』という想いが脈々と受け継がれています。
温泉地としての長門湯本の復興を考えたときも、いの一番に『恩湯を見直す』という意見でまとまりました。恩湯は我々の誇りなんです」と力を込めて語ります。
長門湯元には名宿が点在するため、宿自慢の温泉に浸かって、おこもりもいいです。
ただ「音信川うたあかり2024」がはじまれば温泉街の雰囲気は一変し、そぞろ歩きがますます楽しくなります。
散策途中に恩湯の歴史に触れつつ、ライトアップも楽しめます。
これこそが冬の長門湯本の楽しみ方です。
本誌ではさらに、宿、ブルワリーをはじめとした、長門湯本の街づくりの魅力を写真を使って紹介しています。
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