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沖縄県内に48島ある有人離島のなかでも知名度が低い『津堅島』。
ですが、実は本島中部の勝連半島からわずか4キロメートル、高速船で15分で行くことができるこの島。
コアな島旅ファンからは、エグ味が少なく甘さがよくのった『津堅にんじん』を育む『キャロットアイランド』、県内でもっともマリンアクティビティメニューの多い『レジャーアイランド』、そして謎がイッパイの『ミステリーアイランド』として人気です。
さらに近年では琉球三線音楽の始祖『赤犬子』の故郷であることにちなんだ『ミュージックアイランド』プロジェクトも盛り上がっています。
今号の『島へ。』では、こうした津堅島の人気の秘密を大特集。
今回はその中から音楽で津堅島を島おこしする『ミュージックアイランド』をピックアップします。
音楽で津堅島を島おこし
津堅島を『ミュージックアイランド』に!

沖縄民謡と三線の始祖、赤犬子が誕生した津堅島で、琉球民謡歌手を祖父に持つ民宿オーナーが仕掛ける離島振興。
『神谷荘ライブ』は島おこしと観光とライブ配信を融合させた新しい試みです。
神谷荘ライブとは
津堅島の民宿、神谷荘では毎日正午にライブが開催されます。
透明度の高い海と白砂のビーチを一望する店内常設ステージで行われる生演奏は、沖縄音楽だけでなくウクレレやハワイアン、ギターの弾き語りからラッパー、アイドル系などさまざま。
宿泊客やランチ客、日帰り客の旅のひとときを演出してくれます。
このライブは「音楽で島おこしを!」と意気込む宿の3代目オーナー、神谷恭平さんがはじめたユニークな活動『津堅島ミュージックアイランド計画』のひとつ。
沖縄県外からさまざまなジャンルのアーティストたちが集まり、約1時間の無料ライブを店内で開催、あわせてYouTubeとTikTokでのライブ配信も行っています。
そして、これらの配信で得た収益はビーチクリーンなどの島おこし活動にも活用しているといいます。
津堅島ミュージックアイランド計画は、ライブを通して観光地の保全・整備にも貢献する循環型のプロジェクトなのです。

神谷さんはなぜこうした取り組みを始めたのでしょうか。
ひとつには、沖縄民謡界を代表する歌手であり、神谷観光の代表取締役であるオジー(祖父)の神谷幸一さんの影響が大きいです。
沖縄本島で生まれ育ち、高校卒業後は東京で暮らしていた神谷さんは2019年、このオジーから神谷荘を受け継ぎ、津堅島に移住しました。
ところがその直後に起きたコロナ禍で島には観光客が一切来なくなってしまいます。
苦境の中で神谷さんが思い浮かべたのは、オジーが民宿で民謡ショーを開催し、常連客がそれを楽しみに島を訪れていた在りし日の光景でした。
また、津堅島が15世紀に活躍した琉球三線音楽の始祖、赤犬子の生誕地とされていることにも思いを巡らせ、あらためて「沖縄民謡の原点とされる津堅島の未来を音楽で切り拓いていこう」と決意、まずはコロナ禍でも実現可能な音楽ライブの配信に乗り出したといいます。
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