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みなさんにとって旅行とはどのようなものでしょうか、観光スポット巡り、ご当地グルメやアクティビティを体験するといった様々な楽しみ方があると思います。
しかし、たまには贅沢宿に泊まるだけに旅に出る、そんな旅があっても良いと…。
宿で、ゆっくり窓の外を眺めたり、食事をじっくり味わい、心ゆくまでお風呂に浸かったり。
今号のOZmagazine (オズマガジン)では、泊まるだけで旅を充実させてくれるような、目的地にしたい宿&ホテルを紹介しています。
木漏れ日の中で静けさに浸る
静岡県・沼津倶楽部

茅葺屋根の長屋門をくぐると、スイッチを消したかのように周囲が静まり返ります。
潮の香りが鼻をくすぐり、海がすぐそばにあることを教えてくれます。
富士山と駿河湾を望み、日本百景のひとつに数えられる千本松原。
古くか別荘地として栄え、旧御用邸をはじめ文人や名士の邸宅が立ち並ぶこの地に、3000坪もの松林に囲まれた数寄屋造りの茶亭と、別邸からなる宿がしっとりと佇んでいます。
わずか8室の客室には静寂を楽しんでほしいという意向から、テレビを置いていません。
聞こえてくるのは防波堤ごしに届く潮騒や木の葉ずれの音、小鳥のさえずりだけ。
この時期はそこへ、秋の始まりを告げる虫の声が加わります。
周囲の自然がBGMなら、客室の前に広がる水盤はさながら音のないシアターのよう。
目の前のベンチに座り、昼は輝く水面を、夜はライトアップによってドラマティックに映し出された木々を眺めていると、風景画の中に溶け込んだような気持ちに。
大人になってよかったことのひとつは、こうした静けさを楽しめるようになったこと。
静かな空間は心を研ぎ澄ませ、美しいものをより美しく感じさせてくれる。いつもの日常を飛び出して旅に出る理由は、もしかしたらそんなところにあるのかもしれません。
鎌倉の名店「イチリンハナレ」の齋藤宏文シェフ監修のモダンチャイニーズの夕食は、約110年の歴史を持つ数奇屋づくりの茶亭。
四川料理をベースとしたコースは、その味わいはもちろん、プレゼンテーションや提供の間合いも素晴らしいです。
そもそもこの茶亭は、粋人として知られたミツワ石鹸2代目当主・三輪善兵衛氏の「千人茶会を開きたい」という思いをかなえるべく設計されたものです。
自然と調和した空間や隅々まで息づいた美意識に、茶の湯に通じるおもてなしの心が受け継がれているのを感じます。
本誌ではさらに、箱根・湯河原、和歌山・白浜の贅沢宿を紹介しています。
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