職場の危険生物『ヒグマ型社員』—パワハラ・セクハラが横行する職場の末路

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会社に巣食う問題社員によって同僚は疲弊し、職場は大混乱。

時には退職者まで出し、業績を悪化させます

今号のSPA!特集記事では、凶悪な野生生物さながらの「危険社員」の生態に迫ります。

 

弱い相手に超攻撃的な最恐社員
降参や死んだふりは通用せず

 

臆病なのに、相手が自分よりも弱いと判断すると鋭い爪と牙で誰彼構わず襲いかかるヒグマは、国内最凶と称されます。

その習性は部下など立場の弱い者に横柄極まりない老害パワハラ社員に通じます。

「50代営業部長は、普段から『これはパワハラじゃねえからな』と部下の人格を完全否定するようなことを言う。

『俺がオマエくらいの頃は、仕事を取るために毎日取引先と朝まで飲んでから出社したもんだ』と激ギレしながらゴミ箱を蹴飛ばしていたことも。

しかも粘着質で、深夜にスラックで業務連絡が届きます。5分おきに1時間以上鳴り響くカチッという着信音で精神的に追い込まれ、休職した若手もいました」(広告・36歳・女性)

ヒグマは逃げ惑う相手ほど執拗に追いかけます。
ヒグマ型社員の攻撃も執拗、臨床心理士の杉山崇氏はこう話します。

「部下から尊敬されていると思い込み、特権意識が形成された結果、特定の人にはパワハラが許されると勘違いする。また、マウントで得られる高揚感は中毒性が強いため、言動は過激になりがちです」

人肉の味を覚えた子グマは、大人になると人を襲う。ヒグマ型危険社員を上司に持った部下もまた、同僚に対して攻撃的になる。労務士の石川弘子氏が解説する。

「彼らの危険性は上層部も認識はしているが、『俺もそうして成り上がったし』と放任しており、こうしてパワハラ文化は脈々と組織に受け継がれていく」

職場に猟友会を呼ぶべきか。

 

同宿&酒宴がセクハラを加速
粘着質のヒグマ型性加害!

 

メーカー勤務の遠藤舞子さん(仮名・28歳)は、上司によるセクハラに悩まされたといいます。

その振る舞いは凶暴なヒグマ型社員そのものでした。

「地方支店の社員を集めた研修があり、会社が借り上げたホテルに全員が寝泊まりすることになったんです。初対面の40代係長は女性社員に『スタイルがいい』などと当初からセクハラ気味でした」

上で述べたように、ヒグマは弱い相手ほど執拗に攻撃します。

それはセクハラにおいても同様。

乱婚制のヒグマのように、係長は見境なく女性にハラスメントを働きます。

事件は、ホテルで毎晩のように開かれた飲み会の後に発生します。

先に部屋に戻り寝ているとドンドン!と激しくドアを叩く音が。泥酔した係長が『飲み直そう』と言う。寝たふりをしていると…


 

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