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どんな劣勢に立たされても「火事場のクソ力」で奇跡の逆転勝利を掴む。
そんなアイドル超人、我らがキン肉マン!
その鋼の肉体の奥深くにはある筋肉が備わっています。
その名は腸腰筋。
上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉です。
素早いダッシュを敵に繰り出す技も、この筋肉が十分に働かなければ叶いません。
といっても腸腰筋は超人にのみ必須の筋肉というわけではありません。
ごく普通に暮らす人々すべてに必要で、背すじを伸ばしたり腹筋に力を入れたりサクサク大股で歩いたりするときに稼働しています。
しかし、直接見ることも触ることもできない腸腰筋は、意識して動かさなければ衰える一方。
これこそ宝の持ち腐れ…。
現代人よ、今こそ腸腰筋を目覚めさせるとき!
今号のTarzanにて特集されている腸腰筋をピックアップします!
腸腰筋とは?

『腸腰筋』というフレーズは単一ですが、その実態はふたつの筋肉。
ひとつは背骨から始まり、太腿の付け根の内側にある骨にねじれるようにくっついている『大腰筋』、もうひとつは左右に張り出した骨盤に沿った形で始まり、やはり太腿内側の骨にねじれて付着する『腸骨筋』。
腸腰筋とは大腰筋の『腰』と腸骨筋の『腸』を組み合わせた総称です。
始まりの部分も違えば、筋肉の走行も異なるので、個別の筋肉に分類されることもありますが、ふたつの筋肉は協調して働くため、超巨大なインナーマッスルとして捉えられたりもします。
腸腰筋の役割は股関節屈曲と姿勢の保持

大腰筋が一枚岩ではなく、脊椎の横から派生している後部線維と脊椎自体から派生している前部線維のふたつに分かれている理由は謎。
でも、何となく役割分担が存在していることは分かっています。
腸腰筋の最も知られている機能は股関節の屈曲。
元気よくスキップしたとき股関節を引き上げられるのは、腸腰筋のおかげです。
主に働いているのは腸骨筋と大腰筋の前部線維。
一方の後部線維はどちらかというと背骨を支える脊柱起立筋や多裂筋と協調して姿勢保持の働きをしていると考えられています。
本誌では、腸腰筋のさらなる働き、そして人間が腸腰筋を使うのが苦手…という記事も掲載されています。
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