【最新】韓国で話題の瞑想空間へトリップ!安藤忠雄が創り出す光の十字に心奪われる

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

 

 

韓国・ソウルから車で2時間の広大な自然の中に施設が点在するANDO建築のミュージアム

増設された最新作は天井に十字のスリットが刻まれた正立方体の瞑想空間でした。

今号のCasaBRUTUS(カーサブルータス)では、ミュージアムSAN 光の空間を紹介しています。

 

韓国の美術館にできた瞑想スペース

 

 

 

韓国語で「山」を意味すると同時にSpace・Art・Natureの頭文字を冠した美術館は、標高275mの小高い山の上にある。

見晴らしのよい7・2ヘクタール(東京ドームの約1.5倍の面積)に及ぶ広大な敷地に周りの風景と一体化するように施設が点在している

2013年の開館時にはウェルカムセンター、花の庭、水の庭、彫刻庭園、石庭、美術館棟、そしてアジア最大規模のジェームズ・タレル作品が見られる展示館で構成されていた。

開館5周年を記念して、半分が地中に埋まった円形古墳のような形の「瞑想館」が増設され1年にオープン。開館10周年記念の23年に2つ目の瞑想空間として建設されたのが「光の空間」だ。

「瞑想館」は半球状の建物でドーム天井の径上に走る1本のスリットから自然光が入る様子が印象的だったが、最新作「光の空間」はそれとは対照的だ。

メインとなるのは、芝生に覆われた丸い丘に半分埋め込まれたコンクリート打ち放しのプラトン立体(正立方体)の空間で、天井には十字の切り込みが入れられている。

四方を閉じ闇のスペースの中で、頭上から十字架のような光が差し込むさまは、そこに身を置く者に独特の緊張感を与える。

大阪にある安藤の代表作<光の教会>でもファサードの壁面に同様の十字スリットが刻まれているが、あちらはスリットがガラスで覆われているのに対し、こちらでは十字形の隙間はあいたままになっている。

天上から降り注ぐ光と空を仰ぎ見る空間は、安藤が建築家の道を歩むことになった原初的な動機の一つであるイタリア・ローマの<パンテオン>のイメージをベースにしているという。

宗教施設ではないものの、この中に入れば自ずと神聖な気配に包まれそうだ


 

本誌ではさらに、記事の続きがご覧いただけます。

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。