<「奈良の大仏」も「祇園祭」も疫病退散から>免疫システムの秘密を歴史から紐解く

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

 

免疫とは、“病を免れる”という意味ではあるが、ただ単に、異物から身体を守る力のみ指すのではない。

代謝システムなど、身体中のさまざまな器官と密に支えあい、私たちが本来もつ総合的な力になっている。

今号のkiitos.(キイトス)では、その免疫と代謝システムの秘密に迫ります。

 

 

歴史から見る感染症と免疫学のあゆみ

 

 

農耕と定住をはじめた人類
人口が増えたことで感染が恒常化

 

いまから約1万1000年前、人類は小さなコミュニティによる狩猟採集の遊動生活から、定住生活へと移ります。

作物を育てたり、野生動物を捕らえて家畜にしたりすることで、安定して食物を生産するためです。

また、新たな生活様式は、出産する間隔を短縮させることにもつながりました。

これにより人口は急速に増えたのですが、ひとつの土地に密集して暮らすことが定着すると、感染症の流行がはじまります。

糞便を通して寄生虫感染が起きたり、家畜由来の感染症も猛威をふるいました。

また、水のそばに集落をつくっていたことから、汚染された水による感染症も人々の大敵であったと考えられています。

 

古代エジプト王・ラムセス5世は現在確認できる最古のウイルス感染者!?

 

紀元前1157年に死亡したと推定される古代エジプトのファラオ、ラムセス5世は、現時点で名前が確認できる最古の天然痘患者だと言われています。

そのミイラの上半身を調べてみると、顔や肩、腕などに、天然痘が治癒すると残るぶつぶつとした小さなくぼみ、痘痕(あばた)が見られます。

天然痘は非常に感染力が強く、飛沫感染や接触感染により広がるウイルス性伝染病で致死率も高い。急激な高熱に顔を中心とした全身の発疹、呼吸困難などが主な症状です。

治癒しても失明したり、顔や身体に痛々しい痘跡を残す残酷な病であるため、正体不明の疫病が、当時の人々をどれだけ恐怖のどん底に追いやっていたかが容易に想像できます。

 

奈良の大仏の開眼も祇園祭も疫病退散からはじまった

 

奈良時代の735年から737年にかけ、遣唐使船から持ち込まれた天然痘が全国的に大流行しました。

政治の実権を握っていた藤原氏の四兄弟も帰らぬ人となり、朝廷の政務が停止される事態に。

推定では、当時の人口の25~30%にあたる100~150万人もの人が命を落としたとされています。

感染症の恐怖に加えて、大地震や飢饉なども重なり社会が大混乱すると、聖武天皇は仏教に救いを求めることで国を安定させようとし、東大寺に“奈良の大仏”として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)を建立。

752年に大仏開眼供養会を執り行ないました。夏の京都を彩る祇園祭も、実は疫病退散を祈る祭り

平安時代の869年、京で天然痘が流行った際に、桓武天皇の禁苑(天皇のための庭)である神泉苑で、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、疫病にご利益のある牛頭天王を祀る八坂神社の神輿を送り、災厄が取り除かれるよう祈ったことがはじまりとされます。


 

本誌では記事の続きがご覧いただけます。

キャンペーン:雨の日も、雑誌日和

 

 

ジメジメした雨の日も、お気に入りの雑誌があれば最高のひとときに早変わり!
雨の日も、雑誌日和。」キャンペーンで、あなたの雑誌ライフをもっと豊かにする素敵な賞品をゲットしませんか?

キャンペーン概要

キャンペーン期間中<2025年6月19日(木)~2025年7月10日(木)>にエントリーいただくと、抽選で「雑誌日和」にぴったりの豪華賞品が当たります。

プレゼント内容

雑誌ライフ賞(1名様) Kindle Paperwhite(電子書籍リーダー)

雑誌時間賞(合計6名様) 『婦人画報』発のEコマースサイト「婦人画報のお取り寄せ」より、上質な品々をプレゼント!

    • フジヤマコーヒーロースターズ ギフトセット(3名様)
    • 富士山まる茂茶園「一福茶箋」煎茶セット(3名様)

 

雨の日は、家でゆっくり雑誌を読む絶好のチャンス!この機会にぜひエントリーして、素敵な雑誌ライフを手に入れてくださいね。

上のキャンペーン画像をタップして詳細をご覧ください!

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。