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歌舞伎といえば、映画で少し身近に感じられるようになった方も多いのでは・・。
今号の婦人画報では、「愛し、上方歌舞伎」を特集。
片岡仁左衛門さんのインタビューをピックアップしてみました。
いま、注目を集める上方歌舞伎。
関西で生まれた歌舞伎の華やかな舞台で描かれるのは遠い江戸から令和のいまに至るまで、いつの世も変わらぬ“人”の姿です。
それは決して強さや善良さだけではなく、どうしようもない弱さや悪行まで――。
触れたら夢中にならずにいられない、上方歌舞伎の世界をご案内します。
やわらかに受け継ぎ、止まらず進化する

上方歌舞伎の名門の家に生まれ大阪で初舞台を踏み、ごく自然に「芝居が好き」になっていったという片岡仁左衛門さん。
かつて関西歌舞伎が不遇の時代を迎えたときも、その灯を絶やさぬよう再興に向けて歩み続け、いま、多くの人を惹きつける時代の先頭にいます。
大阪松竹座閉館の節目に際して上方歌舞伎への思いを伺いました。
片岡仁左衛門
仁左衛門さんは名実ともに上方歌舞伎の第一人者で、歌舞伎界にはなくてはならない存在です。
「そのようにおっしゃってくださいますけれども、私などは上方色の薄い役者です。昔の大阪の芝居をご存じの方がご覧になったら、あんなのは権太じゃないと思われるでしょう」
権太とは名作『義経千本桜』に登場する主要人物のひとり。
義太夫狂言の三大名作『仮名手本忠臣蔵』、『義経千本桜』、『菅原伝授手習鑑』が、歌舞伎座で久しぶりに通し上演されたのは昨年のことでした。
人間国宝でもある仁左衛門さんはそのすべてに重要な役で出演されました。
それは現在の歌舞伎界を牽引する同世代の立役唯一のことだったのです。
いずれもAプロ、Bプロのダブルキャスト上演だったなかで、江戸と上方それぞれのやり方を観ることができたのが権太を主人公とする物語でした。
すっきりと江戸の風情を感じさせる東に対し、仁左衛門さん演じる西、上方の権太には等身大の人間の優しさや苦悩が滲み、時にはチャーミングな振る舞いで観客の心をわしづかみにしていたのでした。
ここから、仁左衛門さんの役に対する思いが続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
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