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2025-06-24 発売号 (vol.74)
全国、その土地に親しまれているそば屋さんがあります。
蕎麦春秋では、「東日本の蕎麦どころを巡る 百年そば屋」を特集。
地元の人に愛され続ける「そば屋」さんをピックアップしてみました。
「百年そば屋」とは、創業100年を超えるような老舗。
今回訪れたのは福井、長野、山梨といった東日本のそばどころ。
バラエティに富んだ個性的な老舗の数々を一挙紹介します。
越前そば 三吉屋
越前おろしそばといえば、福井県民のソウルフード。
黒っぽい太めの平打ち麺に大根おろしや刻みネギ、カツオ節を載せ、だしつゆをかけて食べるぶっかけそばです。
テーブルには、トッピングが異なる三種類の越前おろしそば。
それぞれカツオ節と山菜、エビ等の天ぷら、越前ガニの剥き身が蕎麦の上に載っています。
しっかりした歯応えとともに香り高く濃厚な味わい。大根おろしとの相性も抜群です。
この「越前おろし三昧そば」は、福井の老舗そば店「三吉屋」の人気メニュー。
福井市内で九十年以上続く歴史を誇る同店は、一九三二(昭和七)年の創業。
店の看板メニューはもちろん越前おろしそばです。
四代目店主の田中優さんは次のように話します。
「ソバは福井産の在来種を使用。地元・小和清水産の石臼でゆっくり手挽きした複数種の粉を独自にブレンドしています」
伝統的な越前おろしそばは甘皮を挽き込んだ平打ちの田舎そばであるため、喉越しを楽しむよりは噛み締めて味わうものだといえます。
ですが、田中さんが打つそばは喉越しを重視しており、平打ちではありません。
卵とじのかつ丼が名物

三吉屋のそばの旨さの秘密はご理解頂けたと思いますが、同店の売りはそばだけではありません。
“上かつ丼”も店を代表する看板メニューです。
福井でかつ丼といえば名物のソースかつ丼を指しますが、上かつ丼は卵でとじた一般的なかつ丼のこと。
「当店が立地する町内にはソースかつ丼の発祥店『ヨーロッパ軒』があるので、昔から卵とじのかつ丼を推してきました。大きなトンカツを三個もの卵でとじたふわとろのかつ丼は、たっぷりのボリュームが好評です」
人気のもう一つの理由はトンカツのサクサクした食感。
「通常、かつ丼はトンカツを溶き卵と一緒に煮込みますが、当店では揚げたトンカツは煮込まず卵や煮汁とは別々にご飯に載せます。だから、サクサクしているんです」
こだわりのある「そば」と、サクサクのかつ丼、どちらも食べたくなりますね。お店の詳細や、そばの品種なども掲載されています。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、福井県、長野県、山梨県のそばの名店を紹介されています。
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