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※2025-08-22 発売号 (2025年9月号)の誌面を基に記事を作成しています。
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「焼肉店は一日にして成らず」——。 食い倒れの街・大阪には、長年地元客に愛され続ける焼肉の名店が数多く存在します。
どこか気安く心地よいアットホームな空気と、代を跨いで守られてきた秘伝の味。一朝一夕では出せないその深い味わいは、舌だけでなく心にまで深く沁み渡ります。
今回は、数ある大阪の焼肉おすすめ店の中から、難波・京橋エリアで家族一丸となって伝統の暖簾を守り続ける「安くて美味しい」老舗名店をご紹介。
七輪(かんてき)の炭火で香ばしく焼き上げるスタイルから、名物てっちゃん鍋との至高の組み合わせまで、高級店や食べ放題では味わえない「大阪焼肉の真骨頂」に迫ります。
【難波】七輪(かんてき)と炭火で味わう伝統の味
厨房へオーダーを通す大きな声が、どこか気安く心地よいです。 家族で営むから旨い、という決まりがあるわけではありませんが、この三景の焼肉は、なぜだか舌に、心に沁みてあとを引きます。
家族でやっている焼肉店です。そこでは、アットホームな空気と、代を跨(また)いで守られてきた味への信頼が、有意の差で肉を旨くする……ように思えます。そして、このスジでいい店を探すと、なぜか当たりは大阪に多く見つかるのです。なんでやろ?
平日午後4時。開店と同時にオッチャンひとり客が三々五々。
すぐ用意される、炭をいこらせた七輪、いわゆる関西で云う「かんてき」で、炎を上げて肉を焼き焼き。ひと皿ふた皿食べてジョッキを干し、席をサッと、しかし満足げに立ちます。おいおい、かっこいいヤキニクかよ、と思わされます。
「パチンコ休憩中の人やら、このへんで働く人やら、まぁいろいろ。コロナ禍前までは夜に来てた人のご飯ときが、だんだん前倒しになってますね」と、三代目にあたる山田雄(ゆう)さんが肉を捌(さば)きながら語ります。
「この界隈(かいわい)もちょっと前に比べるとだいぶ開(ひら)けた雰囲気になりました」と笑うのは弟の宗(そう)さんです。
創業は昭和38年です。戦争中に大阪にやってきた雄さん・宗さんのお祖母ちゃんが、子供の頃から慣れ親しんだかんてきの炭火で始めた焼肉スタイルを今も堅持しています。
「炭の値上がりが厳しすぎてロースターも考えるんですけど、オカンは『絶対ダメ』って(笑)」と宗さんは語ります。
【店舗情報】 南一園(なんいちえん)
- エリア:難波
- 住所:大阪府大阪市中央区難波3-3-2
- TEL:06-6632-6373
- 営業時間:16:00〜21:30(LO)、土・日曜 12:00〜21:30(LO)
- 定休日:月曜日
- アクセス:なんば駅から徒歩3分
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焼肉+鍋の至高の組み合わせで京橋の夜を

祖母から父へ、父から子らへ 一族で守るてっちゃん処
「実はてっちゃん鍋の店として始まったんです。焼肉は後から」。代表の金城龍治(かねしろりゅうじ)さんが、75周年を迎えた店の歴史を語ります。
働くうちに病を得た龍治さんの祖父と7人の子どもたちを支えるため、祖母の今連(こんれん)さんが女手ひとつで京橋に暖簾を掲げたのが、昭和25年のことです。
カウンターだけだった店を現在の100席規模にしたのは、二代目の栄吉(えいきち)さんと、しづえさんです。
「鍋スープのレシピ、味噌で肉のくさみをごまかさないタレ、脂が強すぎないものを選ぶ黒毛和牛など、今の味を調えたのも父の代でした」と、昨秋亡くなったばかりの父を悼み敬います。
【店舗情報】 富鶴 京橋本店
- エリア:京橋
- 住所:大阪府大阪市城東区新喜多1-5-10
- TEL:06-6933-9245
- 営業時間:12:00〜13:30(LO)、16:00〜22:00(LO)
- 定休日:無休
- アクセス:京橋駅から徒歩5分
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